テーマ:映画館で観た映画(8540)
カテゴリ:映画
呉清源(ご せいげん)という名前を私は、この映画ではじめて知ったのだが、囲碁が趣味の夫は知っていた。
川端康成なども、絶賛した、囲碁のスーパースターなのだそうだ。 1914年に中国・福建省で生まれた呉清源は、7歳で囲碁を学び始めたちまち“天才少年”と呼ばれるようになる。 1928年、日本人棋士、瀬越憲作の尽力によって母と来日。 その実力で日本囲碁界のトップに。 1936年、清源は中原和子を紹介され翌年、結婚。 しかし太平洋戦争が開戦、母たちは祖国への帰国を余儀なくされる。 1944年、清源は徴兵検査を受けるが持病のため免除。 その頃から次第に深い孤独を感じるようになっていくのだった…。 1910年代から1940年代は、中国の激動の時代。 普通に暮らしているだけでも物語が生まれそうな時代。 何百年に一人の天才が加われば、物語が広がる。 呉清源が今、若かったら、もっと活躍できたろうと思う。 今なら、飛行機で飛べば、中国は近いし、電話にメールというツールがある。 ホームシックから精神的にまいって、新興宗教にのめることもなかったろうに・・・。 当時は、中国と日本は、今よりも離れていた。 映画は、たんたんと描く。 天才、呉清源の佇まいの美しさに感動した。 呉清源だけでなく、当時の日本は、今の日本が失ってしまった美しさがある。 主演のチャン・チェンは、30代の呉清源にそっくり!! チャン・チェンは、呉清源、本人からクセを学んだという。 呉清源は、90歳を過ぎた今も日本で健在で、映画の冒頭に出演している。 骨董品のようなお爺さんだった。 ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★12月10日*◎掛け紙◎*UP ・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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