テーマ:おすすめ映画(4031)
カテゴリ:映画
中東の音楽と共に、現れるタイトルは、アルファベットなのに、妙に、イスラムの文字っぽい。
その雰囲気に、まず、感心した。 「たまらんなァ。」 映画が終わった後、私の後ろに座っていた、ハンカチを握り締めた、二人の女性がもらした感想。 「たまらん」とは「たまらない」。 悲しくてたまらない。 切なくてたまらない。 「心からあふれ出す涙がとまらない…」 静かに号泣した映画だった。 第80回アカデミー賞■作曲賞■ノミネート作品。 1970年代の平和なアフガニスタン。 裕福な家の少年アミールは、召使の子供ハッサンと兄弟のように育てられてきた。 ある日、凧揚げ合戦で優勝したふたり。 凧を追っていた途中、召使の子、ハッサンが街の不良から暴行を受ける。 それを見たアミールは勇気がなく、助けることが出来なかった。 それ以来、アミールは、ハッサンを遠ざけるようになる。 その頃、ソ連軍が侵攻、アミールは懺悔の気持ちを抱いたまま、一家はアメリカに亡命する。 それから20年後アミールは、、恩人からの電話で、 「まだ、やり直す道はある」と言われ、タリバン政権下の故郷に向かう。 そこに待ち受けていたのは、衝撃の真実だった。 書きたいことがありすぎて、まとまらないので、メモにしておこう。 ★友人ハッサンの息子を救うべく、激動のアフガニスタンへ向かったアミールが、言われた言葉が 「彼を救えば、君の気はすむかもしれない。でも、アフガニスタンは変わらない。」 これが現実。 ★物語は、1970年代のアフガニスタンから、2000年のアメリカ。 9.11後、彼らはアメリカで、どうなったのか。 8年後のアミールたちのことが、気になった。 ★タリバンという言葉やアフガニスタンという言葉は知っていた。 そこで繰り返し行われる、目を覆いたくなるような、事件も知っているつもりだった。 でも、映画で見ると、それは、事件ではなく、ひとりの人とそれにかかわる人の悲劇だということが分かる。 ★誰もが少なからず抱いている後悔の念。 だが、償いのその一歩を踏み出すのに遅すぎることはない。 過去のあの日の過ちを正し、「許し」を求めたいと願ったことのある、全ての人に通じる物語である。 少年時代に後悔という十字架を背負った主人公が、過去の過ちを償うため、自らを犠牲にする悲痛な姿は見る者の涙を誘う。 根底に流れるものは、運命によって引き裂かれた少年たちの悲しみではあるが、2人の誓った絆の深さは暖かい感動さえ感じさせる。 そして、物語は最後に、いつでも強い信念と勇気を持って一歩を踏み出せばもう一度やり直すことができる、と希望に満ちたメッセージを送っている。 ★アミールとハッサンが、子ども時代にした凧揚げ大会。 それは、タリバン政権になって、禁止されたという。 ★ソ連軍の侵入によって、街の木が伐られた。 なぜ、伐ったのだろう? 木々があって、凧揚げの出来る幸せが、またアフガニスタンにもどることを願わずにはいられない。 第80回アカデミー賞■作曲賞■ノミネート作品 ・・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★3月5日*春を告げる、ネコヤナギ *UP ・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.05.02 21:56:36
コメント(0) | コメントを書く
[映画] カテゴリの最新記事
|
|