テーマ:映画館で観た映画(8540)
カテゴリ:映画
すべての瞬間に「大切」が宿っている。 テキサス州に住む6歳の少年メイソン(エラー・コルトレーン)は、キャリアアップのために大学で学ぶという母(パトリシア・アークエット)に従い、姉サマンサ(ローレライ・リンクレイター)と共にヒューストンに転居、そこで多感な思春期を過ごす。 アラスカから戻って来た父(イーサン・ホーク)との再会、母の再婚、義父の暴力、そして初恋……。 周囲の環境の変化に時には耐え、時には柔軟に対応しながら、メイソンは静かに子供時代を卒業していくのだった。 やがて母は大学で教鞭をとるようになり、オースティン近郊に移った家族には母の新しい恋人が加わっていた。 ミュージシャンの夢をあきらめた父は保険会社に就職し、再婚してもうひとり子供を持った。 12年の時が様々な変化を生み出す中、ビールの味もキスの味も、そして失恋の苦い味も覚えたメイソンはアート写真家という夢に向かって母親から巣立っていく……。 子どもの成長がめざましい。 4人の俳優がひとつの家族を12年間演じ続けた事で話題の今作。 アカデミー賞にも多数ノミネートされている。 これにしてもメイソンの母はなんと男運のないことよ。 *まず、十代で妊娠、出産、結婚、そして離婚。 楽しいはずの青春時代がない。 勉強もできない。 *20代でシングルマザーとして暮らし、彼氏が出来たが、喧嘩ばかり。 *勉強をしようと大学に入学したが、そこで再婚。 相手はアル中。ドメスティック・バイオレンスに会い離婚。 なぜか、付き合う男が全てダメ人間、ダメンズという「ダメンズウォーカー」という言葉がある。 メイソンの母親もダメンズウォーカーかもしれない。 そんなひどい環境の中で、父親の存在は大きい。 別れた父親とは、時々会う。 仕事もしないでフラフラしているようだが、子どもとの接し方は愛がこもっている。 この映画は、12年の間、毎年数日、撮影していたのだそうだ。 子どもの成長もだが、PCの変わりようにも驚いた。 最初は、imac。 アップル社を追いだされた、■スティーブ・ジョブズ■が、請われてアップル社に戻り作ったのがimac。 ころんとした可愛いデザインとPCには無かった色の種類が大ヒット、傾きかけていたアップル社は、盛り返したというPCだ。 今から12年前は、あれを使っていたのかと思った。 この映画を撮っている時には、なんでもない風景としてのimacだっただろうが今みると、「過去」。 そういう意味でも、12年間を感じさせる映画だ。 ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.02.28 00:16:32
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