カテゴリ:映画
私たちは原発で幸せですか? 有名企業を取り巻く多くの裁判で勝ち続けてきた辣腕(らつわん)弁護士、河合弘之。 しかし、河合の人生後半の一大事業と位置付けられた原発訴訟は、負け続けだった。 何年続けても、どんなに方法論を工夫しても、勝てなかった。 逆襲弁護士と呼ばれるタフな河合だが、負け続ける原発訴訟に闘志は弱まった。 そして、2011年3月11日。 東京電力の第一原子力発電所で原子力発電最悪の事故が起きた。 河合は決心した。 「絶対にあきらめない。」 この映画は、弁護士河合弘之と盟友弁護士海渡雄一、訴訟を共に闘う木村結の3人が多くの関係者、有識者にインタビュー取材を行い、現地での情報収集や報道資料等を基に事故に巻き込まれた人々の苦しみ、原発事故を引き起こした背景、改善されない規制基準、エネルギー政策のウソと真実を追求したドキュメンタリー映画である。 市民会館で「日本と原発」という映画をやっていたので見に行った。 多くの伝えたいことがあるので箇条書きにしてみる。 ■裁判は大切な闘争。 たった一人で電力会社に乗り込んで言って、今ある原発の危険性を言っても聞いてもらえない。 それどころか、話を聞いてさえもらえない。 「裁判はたったひとりでも正義をかけて闘える民主主義の安全弁みたいなものだ。」 その裁判がマスコミに取り上げられたりすれば、注目を浴び、賛同者も増える。 ■原発推進:政治家、官僚、ゼネコン、商社、メーカー、流通、学者、メディア、文化人…オールジャパン 福島第一原子力発電所の事故によって、この国の本性が明らかになった。 “八百長国家”の姿だ。国民が稼いだカネの上澄みを原発利権共同体がかすめとる。 利益の源泉は電気料金と税金。 そのカネに群がったのが政治家、官僚、ゼネコン、商社、メーカー、流通、学者、メディア、文化人…オールジャパンの面々なのである。 ■自然エネルギーや水力発電だけでは、足りないというのは嘘。 2012年の地球上の総発電量は、 風力と太陽光を足すだけで原子力の発電量を追い越した。 だから危険な原発は必要ない。 いきなりそっち(原発ゼロ)の方に行こうと思っても技術的なやりくりがあって、なんか我慢しなくちゃいけないことばっかりだよってみんな思い込んでいたわけですよ。 なんか電気料金がべらぼうに上がるとか、電力が足りなくなるから電気を作らなきゃいけないみたいに思っていたんだけど、実は、気がつかないうちに、それは技術的に克服されちゃってると。 ■原発は安全と言っていた学者たち。 「原子力安全委員会」という御用学者が「安全」を保証していたが、最近「安全」という文字を消し、 2012年9月から「原子力規制委員会」と名前を変えた。 ■原発を推進するもうひとつの理由。 原発を動かすことによって、プルトニュームが生まれる。 これで核ミサイルを作る能力を持つというのが隠された目的だった。 原発の恐ろしさは、事故が起きなくても使用済みの燃料棒などいわゆる「核のゴミ」にある。 自分のため、子どもや孫のためを考えて、まずこの映画を見て、原発の本当の怖さを知るところから初めてもらいたい。 ■各地のスケジュール■ 会場が近くでなかったら、生協や市民グループなどに呼びかけるなどをお勧めします。 ・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.05.25 08:01:25
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