テーマ:映画館で観た映画(8420)
カテゴリ:映画
このうえもなく美しく、このうえもなく不幸なひと、キャロル。 あなたが私を変えた。 1952年、ニューヨーク。 ジャーナリストになるためにマンハッタンに出て来たテレーズ(ルーニー・マーラ)は、デパートの玩具売り場でクリスマスシーズンの臨時アルバイトをしている。 テレーズには、なかなか結婚には踏み切れないでいるリチャードという恋人がいた。 そんなある日、テレーズの前に、娘へのクリスマスプレゼントに人形を探している女性キャロル(ケイト・ブランシェット)が現れる。 エレガントで洗練された美しさを持ち、裕福そうなのにどこかミステリアスな雰囲気を醸す彼女に、テレーズはたちまち心を奪われる。 この映画を見たいと思ったのは、1950年代のニューヨークが舞台だから。 1950年代・・・ミッドセンチュリーは大好物。 映画を見て、好き度が増した。 映画の中の50年代を書いておこう。 ★ファッション 冬のNYでは男性は、長いコートにハット。 女性は、長いコートで、スカート、デザインの様々な帽子をかぶっている。 スカーフを三角に折り、そのまま顎で結んだり、頭に被るというスタイルもある。 今では、金持ちも毛皮のコートは着ないが、当時は金持ちは毛皮のコートというのはお決まりだ。 手袋をしている。 女性のスーツの胸には、ブローチ。 皮の手袋を忘れるという所から、キャロルとテレーズはつながる。 手袋を忘れたというのも、キャロルの罠? テレーズの赤と黒と黄色の帽子が可愛かったわ!!! ★仕事場 テレーズは、出版社で働きたいと思い、友人に連れて行ってもらう。 その職場は、机は木でできていて、働く人は男性ばかり、おまけに、のべつまくなしにタバコを吸っている。 写真は白黒だ。 ★部屋 テレーズは若い女性なのにNYで結構大きな部屋に住んでいる。 部屋のものがいちいち可愛い。 冷蔵庫はワンドアのクラッシックな丸みをおびている。 街を走る車は、どれも丸みをおびて、可愛らしい。 こうやってみると1952年って、当たり前のことだけど1930年代を描いた■オリエント急行殺人事件■ に近いと思う。 「このうえもなく美しい人」キャロルには、■ブルージャスミン■ケイト・ブランシェット。 金髪で背が高く見栄えがするが、顔が悲しそう。 「このうえもなく美しい」とは、思えないのだが、欧米人には、こんなタイプが美人なのだろうか。 テレーズ役は、ルーニー・マーラ。 前髪をパッツンと切って、大きな目と濃い眉。 キャロルの何倍も可愛い顔。 キャロルとテレーズは、テレーズが働いていたデパートのおもちゃ売り場で出会う。 出会ったとたんに、ひかれあったふたり。 この時、テレーズは、自分が女性を好きになるなんて思ってもいなかった。 もし、キャロルに出会わなかったら、テレーズは普通に結婚して、母親になり普通の人生を終えるかもしれない。 いやいや、この時出会わなかったとしても、いずれどこかで出会うだろう。 当時の同性愛は、犯罪者のごとく忌み嫌われていた。 しかし、それでも二人にとって、出会えたことは、よかったのだと思いたい。 原作はアラン・ドロンの代表作といわれている■太陽がいっぱい■を書いたパトリシア・ハイスミス。 しかし、「同性愛」をテーマにしたこの作品は、実名では発表できなかった。 アメリカとイギリスの合同製作でアカデミー賞候補。 ・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.02.13 18:09:40
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