■瀬川さんプロ入り■
将棋は好きだが、将棋界のことは詳しくない。今回の瀬川さんのプロ入りが話題になっているが、それぐらい珍しい事なのは確かだ。なにせ、奨励会と言う所で、四段になってはじめてプロとなる制度らしい。この制度によって、瀬川さんも一時、年齢制限で夢を絶たれた。ある意味厳しい制度であり、ある意味優しい制度であるように思うが、この制度によって、プロにならずに、別の人生を歩んでいる方は、瀬川さん以外にも沢山おられるはず。今回の瀬川さんのプロ入りはその制度に対する挑戦でもあったようだ。将棋界として言わば「例外」を作った訳だが、この「例外」は結構面倒臭いものだし、ある意味ルール違反ともなりかねない。今回の夢の実現に道を開いた将棋界だが、会長、副会長の政治的手腕による所も大きいと思う。何はともあれ、今後の活躍を楽しみにしたい。アマがプロに勝つから話題にもなるが、プロになった以上将棋の勝ち負け以外の戦いが待っているような気もする。そう言う観点からも今後の活躍を楽しみにしたい。将棋世界2005年12月号