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私訳・源氏物語

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August 30, 2008
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 源氏が40の賀を迎えるころ降嫁なさった女三宮は、おん年14歳ほどでいらっしゃいました。母女御は后の御位に上られてもよい人ではありましたが、後見なさる方々もないまま薨去なさいましたので、父の朱雀院はこの女三宮を「あまたの御中に、すぐれて愛しき物に、おもひかしづき聞え給ふ」多くの姫宮がおいでの中でも、特別お可愛がりになり、大切にかしづいておいでなのでした。

 その父・朱雀院はご自身のご出家に際し、はかばかしい御後見のない女三宮の処遇についてあれこれお考えになった末、源氏の院に降嫁させるのが一番幸せになることだとお考えになったのでした。

 源氏の院は紫の上へご配慮なさりながらも、孫ほどにもお年の離れた姫宮に、年甲斐もなく大いに気を惹かれていらっしゃいます。それといいますのも、

 「この御子の御はゝ女御こそは、かの宮のはらからに物し給ひけめ。かたちも、『さしつぎには、いとよし』といはれ給ひし人なりしかば、いづかたにつけても、この姫宮は、おしなべての際には、よもおはせじを」など、いぶかしくは、思ひ聞え給ふべし。

 「そういえば、この姫宮の御母女御こそは、お慕い申し上げる藤壺の宮様の御妹でいらっしゃる。お顔だちも『姉宮の次にたいそううつくしい』とご評判だった御方でいらっしゃいますれば、ご両親のどちらに似たとしても、よもや並のご器量でいらっしゃることはありますまい」など、実際のお姿をしかと拝見したいものと思っていらっしゃるからです。






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最終更新日  March 9, 2017 08:12:51 PM
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