仙台~平泉~八戸 -1-
八戸から今朝、フェリーで苫小牧に帰って来たところです。3日から5日まで店を休んで、仙台~平泉~八戸を我がレクサスで走って来ました。行きは太平洋フェリーの「きそ」という名の大型船(15,795トン)でした。出港の二時間ほど前に手続きをすませ、指定された場所にクルマを止めて並んで待ちます。二時間ほど並んでいるうちに、雨が降って来ました。まず、大型のコンテナを積んだトラックが途中で向きを変えてバックで入り、しばらくすると荷物を下ろした運転席だけの、尻尾と羽をむしられたトンボの頭のような姿で出てきます。乗用車も並んだ順に船首から入ります。すると途中で、デパートの地下駐車場入り口のような下り坂があり、船底へ誘導されて船尾でUターンし、前のクルマぎりぎりまで詰めて止めます。私は普通の駐車場のように横に駐車するものと思っていたのですが、この縦一列の方が前進だけで入るので安全で早く、しかもたくさん止められるのかもしれません。客室へは3基あるエレベーターで上がります。常連客らしい男性は皆親切で、どこのエレベーターで上がったのか、「覚えておいたほうがいいよ。中は広いからね」と、教えてくれました。5階にはホテルのようにフロントやロビーがあり、係の女性が荷物を持って客室まで案内してくれました。私たちの一等客室には浴室がなく、そのかわりシャワーブースがありました。朝はシャワーで済ませるにしても、夜はゆっくり湯船に浸かりたかったので大浴場に行ったのですが、船の揺れに従って浴槽のお湯が右や左へザブンザブンと揺れるため、身体が押し流されて、浴槽のなかで溺れそうになるのです。そのせいでしょうか、私がお風呂から上がってすぐお風呂の使用が禁止になりました。その夜は低気圧のために海が荒れて、船がひどく揺れました。