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カテゴリ:旅行
重い木の扉を「よいしょ!」と押すと、中はうす暗くしんと静かで、かすかにお香の香りがしました。正面には説教台があり、中央の祭壇に向かって6~7脚の椅子が左右に8列ほど並んでいます。
ほの暗い内に老年の男性がひとり、前を向いて静かに座っていました。私たちも声を潜め、足音を立てないようにして椅子にかけました。 正面壁の右側には、まるで蝋燭の炎のような形にくりぬかれたくぼみがあり、花が生けてあります。その横の少し高い部分には、細い十字架にかけられた痩せたキリスト像が掛かっていました。 左側は壁でしたが右側は壁幅の半分ほど、高さは床から150センチもあるでしょうか、一面が透明なガラスになっていて、その坪庭のような場所から外の光が控えめに入り、聖堂の内部がまるで洞窟の中のようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
March 21, 2017 05:54:05 PM
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