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私訳・源氏物語

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September 4, 2009
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カテゴリ:旅行

今年の春は興隆寺の阿修羅像が大人気でした。

私は悲しげな阿修羅像より、哲学的で威厳に満ちたお顔をした、
東大寺の日光・月光菩薩が好きです。
また広隆寺や中宮寺の柔和な弥勒菩薩にも惹かれますが、
一番好きな仏像は、秋篠寺の伎芸天です。

初めて対面した時は昔の恋人にやっと再会できたような気持がして、
とても感激したものです。

 暗い御堂の中の、入ってすぐ左手におわして、
おつむりを軽く左へ傾け、腰のあたりでやわらかく「く」の字になってお立ちになる姿は、
まるで女性のようにしなやかなのですが、思っていたより大柄でした。

 けれど伏し目がちな御顔にはかすかな笑みが感じられ、
まるで私には聞こえないうつくしい音楽を陶然と聞いているような、
あるいは現世に生きる人間とは全く異なる精神世界にいらっしゃるような、
手の届かない気高さを感じたものです。

仏様でいらっしゃるのですから人間世界と隔絶して当然なのでしょうが、
今から1300年も昔の天平時代にこのうつくしい仏像を造られた作者が持つ、
高い精神性と芸術性を見る思いがしたのです。






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最終更新日  March 9, 2017 08:58:55 AM
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