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カテゴリ:戦争映画
「スターリングラード 史上最大の市街戦」(2014) 監督 フョードル・ボンダルチュク 第二次大戦でのスターリングラード攻防戦をテーマにした戦争映画です。 かつてのソ連映画といえば、「誓いの休暇」「鬼戦車T34」や「戦争と平和」「ヨーロッパの解放」など芸術性、あるいは大物量を見せつけるような大作のイメージが強かったのですが、近年はハリウッド映画的な娯楽的描写もみられるようになりました。 今作の「スターリングラード 史上最大の市街戦」(2014)は、市街戦がおこなわれている戦場で数人のソ連兵とドイツ兵たちを中心にして、彼らの行動を追っています。 1942年11月のスターリングラード市内。侵攻するドイツ軍と、ヴォルガ河を最終防衛戦としてスターリングラード市を死守するソ連赤軍の間で凄惨な死闘が繰り広げられている。 若いソ連兵たちはカーチャと名乗るその18歳の少女を守り、建物を奪還しようと攻撃を仕掛けてくるドイツ軍と戦うことになる。 映画は数人のソ連兵と、敵であるドイツ軍の大尉を中心にして展開されます。このドイツの大尉は花も実もある軍人なのだが、地獄のようなロシア戦線へ来て人間が変わり「ケダモノ」になったと自分で言う。 地獄のような戦場で、建物や地点を取ったり取られたりの死闘がおこなわれ、ソ連兵たちは祖国防衛と殺された家族の恨みを晴らそうとして侵略者であるドイツ軍を撃退しようと懸命になっているが、ドイツ兵たちは遠い異国でのこんな戦争はもうイヤだと感じ始めている。 欧米の戦争映画ではアメリカやイギリス軍、あるいはフランスなどの地下抵抗組織が中心なのでどうしても英米の視点からになってしまうけれども、本作は現在のロシア映画の、自国からの視点で製作した第二次大戦の映画です。 東日本大震災の被災地で働くロシアの救援チームが瓦礫の下敷きになっているドイツ人女性を救助する場面から始まるのにはちょっと驚きました。映画はそのロシア救援チームの人が下敷きになっている女性を励まそうと語りかけつづける、母に聞いた話という回想形式になっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年08月07日 19時01分33秒
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