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自分の中では、中央通信での学習が(恐らく)終わったので、振り返ってみます。
入学前に感じたことは、どれくらい大変なのか? 入学検討している人の参考になればと思い、これについてつらつらと語ってみます。 通信制大学といえば、自分の中では慶應通信でした。 誰でも入学できるが、ほとんど卒業できない。 卒業生は在学生以上に勉強している。 そんな噂を聞いていたので、学者になる人のレベルまで勉強しているイメージを持ってました。 恐らく中央通信もそんな感じだろうと。 結論としては、そんなことはないでしょう。 授業全部欠席して、前日にちょっとだけやれば、又は、授業を全部出てノートを取っていたらノートを持ち込めてそれで単位取れるような楽勝科目のようなものはほとんどありませんが(ただ、自分の時は、こういう科目は一般教養ぐらいで専門科目ではなかったですけどね・・・)、普通に通学できる大学を「真剣に」勉強した場合と比べたら、大差ないと思います。 要するに、通信はザルの楽勝科目がない程度で、普通に理解してないと単位が取れないような通学制の授業とほぼ同じかなあという印象です。 では、なぜ卒業率が低いのかと自分なりに分析すると、 1.大部分の人にとっては卒業は必要ではない。 学生の多くが、社会人だったり、家庭をもっていたりとして、学生とは別の生活基盤をもってます。そのため、多くの学生は、生涯教育とか知識があったらいいなという程度の動機で、大卒の資格が絶対欲しいとかいう事情がありません。卒業しても、しなくても、大きくは変らないでしょう。通学の学生だと新卒枠での内定が消えて、人生が大きく変りますけどね。 となると、結構な時間と費用を費やしてまで継続する動機が存在していないため、より優先度が高い自体になると次々と優先順位が落ち、そのまま埋没してしまうのだと思います。そのため、モチベーション維持が難しい点が理由の一つにあげられるでしょう。逆に、経済的事情などの理由で入学して、新卒枠で就職する意思がある学生さんは、他の学生さんより、卒業率は相当高いのではないかなと思います。 2.レポートの敷居が高い。 通教のレポートは学習初期でも後期でも、その難易度はほとんど変りません。事実、私は、高学年で割り当てられる会社法や民事訴訟法よりも、低学年で割り当てられる法学や刑法総論の方が圧倒的に不合格率が高く苦労しました。 RPGで例えるならば、最初から最後までレベル30~40の敵を倒すことを強いられるイメージでしょうか(ただ、13年度からはレポートに難易度設定がされるので、多少改善されるようです)。 そのため、最初の1通のレポートを仕上げるのは大変時間もかかり、不合格率も高くなってしまうでしょう。その1通あたりにかかる時間が途方もなく、これからも同じように続くのかと思って挫折するのではないかと推測します。 それ以前に、何を書けばいいかわからないというのもあるのではないでしょうか。 実際、導入教育の効果では、平均レポート提出数が3通もありません。 一人で40通とか出している人もいるのに、この値ですから、恐らくゼロ通という人も相当多いのでしょう。 大半が敵前逃亡というわけです・・・。 以下、通教HPより。 Q. 平均的な卒業までの年数はどのくらいでしょうか?また、卒業率は何パーセントぐらいですか? 1年生から入学した場合6~8年、3年生からの編入学は4~6年です。 2002年度から2008年度に入学した方のうち、レポートを5通以上提出した方の卒業率は25.7%です。 通信教育は、仕事や家庭を持ちながら時間がなかなか取れないこと、自分で全て計画を立てて進めていくという難しさがあるのですが、大学は皆さんを出来る限りサポートしたいと考えています。 この点の敷居が高いという悩みについては、スクーリングや司法試験教材を使うことで解消できると思います。導入教育もいいのではないでしょうか。とっつきやすくなると思います。 ただ、自分の感覚では、レポートは、 知識がないから書けない のではなく、 書き方がわからない から書けないのだと思います。 ある程度、民事系の知識を持って入学しましたが、全く知識がなかった外国法や行政法、民事執行法などのレポートの作成時間は極端に時間がかかったということはありませんでしたので。 なので、通教攻略の鍵は、 法律論文の型を身につける というところにつきるでしょう。 型を身につけるには、大学から配布される本を参照するもよし、司法試験の論文レジュメを参照するもよしです。 3.継続性 1と2をクリアしたら、継続していくことだけだと思います。 鉄は熱いうちに打てといいますので、全く何もしない月はなくした方がいいと思います。 一度、中断すると再開するのがなかなか大変ですから・・・ 4.学問としての難しさ 通学制だと、レポートは沢山書いてとにかく文字数埋めれば、相当酷くない限り、お情けで合格点がついた気がします(意外につかなかったのも結構あったけど・・・T・T)。 一方で、通信の場合、とりあえず、文字を埋めるはアウトです。 ただ、高いレベルが求められていることはなく、論点(書くべき項目)は押えている必要があると思います。 論点さえ押えれば、後は合格点つくんじゃないかなあと思います。 ポイントは、論点が掲載されている本を幾つか入手することと、課題に対応する論点を抽出すること、その論点を字数内にまとめること。 これができれば、多少表現が下手でも大概のレポートは合格の気がします。 もちろん、整理している間に本の内容がいつの間にかに違う性質のものになっていたらアウトでしょうが・・・。 5.その他 ぶっちゃけ話。単位取る方法。 (1)スクーリング行きましょう。 時間と金が許せば、これが一番。 講義中の試験範囲になるので、必然的に試験範囲が狭いです。 3日のスクの場合、最終日のところは勉強しなくても単位が取れちゃうパターンが多いです(最終日の講義内容だと前日に勉強できないと言う学生が多いからという・・・)。 情が移って採点も甘くしてます。 底上げすると広言している先生もいます。 但し、そういう配慮してくれなかったからといって怒るのは辞めましょう。 失礼ですから。 (2)司法試験予備校本の活用 科目試験を受けに行くと、皆さん教科書余り使ってないのがわかります。 シケタイとかシケタイとか皆さん持ってます。 自分は辰巳の趣旨規範本や条文判例本を使ってましたが・・・(シケタイ余り好きじゃない)。 これらの本が何がいいかというと、重要事項だけをまとめてます。 科目試験も鬼じゃないので、基本事項を中心に出されます。 なので、科目試験攻略のコツは基本事項を見極めることです。 そういった観点でまとめた本となると、上述の予備校本になるのです。 (3)支部の勉強会に行きましょう。 レポートについて解説している支部があります。結構多そうな印象です。 ただ、自分は、その解説聞いて出したレポートが初不合格だったので、自分は二度と行きませんでしたが(汗)。 (4)司法試験予備校教材の活用 しっかり実力つけたいなら、ヤフオクで司法試験教材を落札して聞きましょう。 やはり、一人で本を読むのは相当大変です。 正規で買うと高いので、ヤフオクで安く落せばそう費用もかからないでしょう。 これは比較的正攻法でしっかりと実力もつくかなと思います。 スクで代替してもいいとは思いますが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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