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オランダ ネーデルラントより

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2004年08月12日
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オランダで不倫をするとどうなるのだろうか?
(*といっても、不倫をすすめる主旨ではありませんし、
現在そういう状態にある方を批判する主旨でもありません。
あしからず)

ムスリムに意外に不倫が多い。
しかし、ムスリム社会に生きる女性にとって、
不倫は命がけ。

不倫は、倫理的に反するだけではなく、
宗教的、社会的、地域や家族か死の罰を与えられる。
公衆の面前や家族の手によるものが多い。
それは、社会から抹殺を意味する。

このことをオランダ在住のムスリムの女性達からきき、
かなりショックだった。
もちろん、宗派や国にもよるのだけれど。

オランダは、そういったムスリムの女性を亡命者として、
たくさん受け入れている。

今のところ、周囲のオランダ人のうち、不倫でもめている話は
きかない。
だいたいオランダ人の夫婦なり、“samenwonen”のパートナーで、他の人に興味をもつと、または、配偶者に興味がうせると、
離婚やパートナーを解消する。

“samenwonen”とは、オランダの国内法にそって、
カップルの同棲を認めるもので、財産分与や権利、子供の親権、
配偶者税控除などほとんど結婚と同じである。
いわば、「法的効力をもった証明書付き同棲」であろうか。
ただし、オランダ国内のみ有効である。

アムステルダムの市長が買春をした事実がスクープされた。
オランダでは、合法的な買春宿がある。
国内法に抵触することはない。
ところが、オランダ人の保守層からは非難囂々。

ホモセクシュアルに対する差別の禁止、
婚姻の合法化や、買春地域の合法化。
麻薬中毒患者に、政府から無料で麻薬を配布。
オランダ人の時代の先取り精神にビックリするが、
このあたりは、日本やアメリカと同じ反応である。

“samenwonen”をしているオランダ人の友人によると、
誓約書に双方サインをすれば、仮に、パートナーが
他の人と子供をつくっても一切認知しなくてもよい。
もちろん、親権は放棄、養育費の支払い義務も発生しない。

「つまりね。ある日、家に見知らぬ女性が赤ちゃんと
一緒にきて、
『ノックノックノック。この子はあなたパートナー
の子供よ』
っていわれても、びっくりしてはダメ。
誓約書をみせて、
『そのこは法的に認知不可能です』
ていって、鼻先でバタンとドアを閉めればいいだけ」
と彼女は愉快そうに、話した。

「つまり、いくらでも、認知しなくていい子供が
つくれるわけだ」
と彼女のパートナーが冗談でいうと、
彼女はムッとしていたが。

実際そういうことが、可能なのだろうか?
普通のオランダ人の女性なら、どんなにお金をもらっても、
愛人になって、非嫡出子を養育したくないという。

彼女によると、オランダでは、学生から中年の女性まで
経口避妊薬ピルがかなり普及している。
中絶も、妊娠初期の段階なら、合法だ。
これが、良いかどうかは別として、
女性が、主体的に決定できる避妊の選択肢がある。

王家のメンバーの一人に、フランスに愛人と非嫡出子が
いるのも、公然の事実だそうだ。
これが、米国だったら、かなりセンセーショナルな
ゴシップになるのだが、オランダ人は平然、
というか、そっとしている。

オランダで、不倫したからといって、相手の奥さんや
ダンナさんが不倫相手を、慰謝料など訴えることは
ないらしい。
というか、オランダでは聞いたこともないし、
起こったことも、ないのではないかという。
オランダで不倫すると、離婚・パートナー解消にそのまま
つながるせいだろうか。

実は、筆者の知人の知人(日本在住)で、配偶者の
不倫相手を訴えて、慰謝料を勝ち取った話をきいた。

この話で、不思議がったのが、米国人とヨーロッパ系の同僚。
米国とヨーロッパでは、前例もないし、法律も
ないのではないか。

米国人の同僚によると、不倫は離婚するよい理由になるし、
配偶者に慰謝料を請求するが、不倫相手には請求しない
のではないか、という。

あと、かなりビビったのは、日本人の既婚女性と
交際するオランダ人の男性。

法務関係の同僚によると、この配偶者の不倫に対する、
慰謝料請求というのは、日本独特の慣例ならしい。

歴史的に、一番古いもので鎌倉幕府将軍の妻、
北条政子の記録が残っているらしい。
夫の妾が気に入らず、妾宅に火をつけて追い出したとか。

「なんて、恐ろしい女なんだ」
早合点してはいけない。
当時の武家の慣習や判例では、正妻の正当な権利だった。
つまり、夫の妾が、正妻を辱めたり、面目を失わせるようなことをすれば、武家の女としての名誉のため、
処罰してよかったらしい。

12世紀頃、京の公家は妻通い婚が、一般的で、
鎌倉の武士は、一夫一妻制だった。
源頼朝は、武士の棟梁といえど、公家の文化の中で
育ったので、妻通い婚になんの疑問も抱かなかったらしい。
恐らく、公家文化で育った武士の夫と、鎌倉の一夫一妻制の正妻との、ケンカが絶えなかったのではないか。
その、解決策として、こういった慣例が認められたのでは
ないか。

実際には、めったにおこらなかったらしいが、
江戸時代には、正妻が、名誉のため、妾宅に討ち入する
こともも可能だったらしい。
忠臣蔵の「女版」か?

ゆえに、妾は妾らしく、非嫡出子を育てながら、
おとなしく日陰の存在として、つつましく生き、
正妻に気兼ねしながら、顔色を伺いながらの生活。
正妻は正妻で、そんな妾を不憫におもい、なにかれ
と世話をする、というのが武家の女の習いだったそうだ。
そして、いざとなったら、妾の生活・生命与奪権は
正妻にあった。

まあ、そういった慣例・判例が明治政府になっも、
現在にいたるまで、持ち越されたのではないか。

筆者の友人のおばが、食料や物資が不足している戦中・戦後と
妾が困っていたので、なにかれと、彼女の世話を
していたらしい。
現在なら、想像できないだろうが。

オランダ語学校のクラスメートと茶話会をした。
たまたま全員、オランダ人男性と結婚していた。
「自分の国の男性を、どう思いますか」
と冗談できいてみた。
初級オランダ語クラスでは、そのくらいの
オランダ語くらいしか、話せなかったせいもある。

米国人女性
「アメリカ人のオトコってサイテー!
全くモラルなんてないわ!コミットメントなんて
絶対できない!アメリカで離婚率が高いの仕方ないわ!」

イギリス人女性
「それをいうなら、イギリス人のオトコの方がもっと
サイテーよ!いつも、男同士つるんで、パブに
入りびたり!いつも、よっぱらって、暴力沙汰を
おこすのは、いつもイギリス人のオトコ!
恥ずかしいわ!アル中よ!男尊女卑のブタ!」

フランス人女性
「フランス人のオトコが、世界で最もサイテーよ!
どっかで必ず不倫して、愛人をつくっているんだから!」

ドイツ人女性
「ドイツ人のオトコは、サイテーじゃないけど、
ネクラだわ~。こっちまで、暗くなりソ~。
キレイ好きだけど、潔癖症すぎるし。
でも、セックス万能主義みたい。
ホント、ネクラだわ!」

女性がオトコの悪口をいうと、止まらない。
すっかり忘れていた!
これは、世界共通。
このトピックスで、かなりの盛り上がり。
収拾がつかない!

結局結論はというと、
「オランダ人の男性が世界で一番」
とノロケに終始。
ヤレヤレ。

「日本人の男性はどう思う?」
彼女たちは、日本人の男性と交際したことないので、
よくわからないという。
それか、筆者に遠慮したのか?

「日本人の男性は優しいよ~」
と宣伝しましたので、ご心配なく(?)。

「~人論」というは、どうも好きになれない。
どうしても、体験や個人の主観が入って、
偏見や先入観を植え付けてしまいそうだからだ。

この意見も、彼女達の経験や環境の影響が大きい。
しかし、妙に説得力がある~。

しかし、この話を冗談として、
オランダ人の男性にするとバカ受け!
「そうだろう、そうだろう!
オランダ人男性はグローバル・スタンダードだ~!」
グローバル・スタンダードかどうか。
オランダ人男性の株は、世界の女性にとって急上昇中。

最初の問いにもどる。
オランダで不倫をするとどうなるのだろうか?
「不倫は倫理に反するのではなく、違法なんですよ。
つまり、婚姻やパートナー契約違反なんです。」
「つまり、離婚やパートナー解消につながります」
と、前述の法務関連者。

不倫は文化ではなく、契約違反か。
んん~納得。





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最終更新日  2004年08月24日 20時01分38秒
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