テーマ:海外生活(7771)
カテゴリ:楽しき日々(mumbling)
私は100%日本人だが、中国人に、よく中国人だと間違われる。 いわゆる漢民族ではなくて、南の地方の民族顔だそうだ。 従妹のメイちゃんにそっくりだの、叔母のフェイにそっくりだのといわれることもあるし たまにフーチャオイー(福建省出身者)と地方まで特定されることもある。 私は飲茶が大好きでよく中華街に食べに行く。 仲良しの香港人Gちゃん(Gちゃんは日本人顔をしている)に 広東語の食べ物の名前を特訓してもらったおかげで 英語の通じないレストランでも香港系の店ならば 自分の好きなものだけはオーダーできる。 …はずだった。 ある日曜日。 いつものように数人で連れ立って飲茶をしに中華街に行った。 そのグループは、私を除いて全員メニューがわからなかったので 私は、皆に代わって片言の広東語で点心(ディム・サム)を注文していた。 「やっこ、ぱぁいかぁお、んこぉい。」 スペアリブ(排骨)を一皿頼んだつもりだった。 周りの友人の尊敬のまなざしをうけ、少し得意げの私。 しかし何度「ぱぁいかぁお」を繰り返しても ウェイトレスさんは首をかしげている。 それどころではない。そのうち、怒り出したのだ。 「大体、あなたのような3世は、中国語がヘタすぎる!」 片言の英語で、こんなことを言うのである。 「あの… 日本人なんです…。」 私が申し訳なさそうに言うと ウェイトレスさんはとたんに笑い出し 私の広東語の発音を直してくれた。 スペアリブは「ぱぁいかぁお」ではなく「ぱぁいくわっ」。 「はい、もう一度言ってみて。ぱぁいくわっ。」 ひとしきり発音の練習をした後、ウェイトレスさんは 熱々のスペアリブが入った蒸し器をテーブルにのせてくれた。 実は「ぱぁいかぁお」にも意味がある。 私は広東語で元気よく 「バレーボール(排球)一丁!」 と叫んでいたらしい。 昨日に引き続き、中華系スーパーの戦利品 「日制酥柔ぅかにする」消化餅は1ドル29セント。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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