テーマ:庭・・ひとりごと(1477)
カテゴリ:がーでん(grrl of soil)
昨日は、ケムケムの話を書いたが この季節、庭にやってくるのは迷惑な虫ばかりではない。 実は『ホタル』がやってくるのである。 マンハッタンに引っ越してきたばかりのころは 大きな公園の近所に住んでいたので ホタルをよく見かけた。 それでぼんやりと 公園に水場があるのだなと考えていた。 その後、数回の引越しを繰り返し スタッテン島というニューヨーク市内の大きな島の 庭付き一軒家を借りることになった。 そこにも毎年ホタルが大発生し 夏の夜の車のドライブは満天の星の中を進むようで とても幻想的だった。 それでも、少し離れた場所の公園の水場から ホタルがやってくるのかと、ぼんやり考えていたのだ。 数年スタッテン島に住んだ後マンハッタンに戻り 今の建物に移ってきたのだが ビルの谷間の我が家の庭を ふわふわとホタルが飛び交うのを見たときに これは何かおかしいと、やっと気づいた。 一番近場の公園から我が家にやってくるには 高いビルが建ち並ぶ、オフィス街を横切らなくてはならないのだ。 当然のことながら、ビル街のど真ん中の中庭である我が家には 水場など存在しない。 実は、我が家の庭に住んでいるのは『陸生』のホタル、 つまり幼虫期を土の中で過ごすホタルだったのだ。 ものの本によると、世界中に2,000種類いるといわれるホタルの中で 水生のものは、たった6種類。 そして実は、日本に棲息しているホタルも約45種類中、 水生ホタルはたった3種類。 (昆虫学者によっては2種類という説もある。) つまり、水の中で幼虫期を過ごすホタルのほうが 世界では圧倒的に珍しいホタルだったのだ。 今は少なくなったとはいえ、水生ホタルがあたりまえの日本は やはり、豊かな水の国なのだろう。 ちなみに陸生ホタルの幼虫の大好物はナメクジ。 我が家の庭でがんばって増えて欲しいものである。 ホタルの写真もないので、おなかがテカる怪獣をどうぞ。 お知らせ: ぷろとんが、こっそり読書室始めました。 本がお好きな方は、こっそりどうぞ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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