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2008.01.22
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カテゴリ:家族のこと


11月2日 『悪性の細胞』と検索かけて、ネットを見る。
     調べれば調べるほど
     『がん』であるということがわかり、凹む。
     パパも時間を見つけては、パソコンを。
     普段ほどんとパソコンなんて開かないのに・・。
     
     私「先生が気になるって言ってたところかな~?
       全摘になるのかな?」
     パパ「電話では、その可能性高いって言ってた」
     私「そっか・・・
       とにかく、悪いところはとっちゃって
       治すこと考えよう。
       大丈夫!一緒にがんばろ!」

     こんな会話ばかりだったように思う。
     ずっと、パパの手を握ってる。
     思えば、ここ最近手を握ってずっといる、
     なんてことなかったな、って思う。
     胃穿孔の時、病院にかけつけた私に
     病院のベッドに横になりながら
     パパが手をさしのべてきた。
     この時が、本当に久しぶりに手を握った時。
     でもこの時も、心から手を握ってなかったと思う。
     でも、今は違う。
     ずっと握っていたい気持ち。
     痩せちゃったな~と思う。
     親指の下のふっくらしたところが好きだったのに
     すっかり薄くなってしまっている・・
     違う人の手のよう。

     この日はパパの布団に入って寝る。
     子どもを抱くように、パパを抱きながら
     「大丈夫、大丈夫」と言ったり
     「ごめんね・・」って言ったり。
     「あなたが悪いわけじゃないよ」というパパに
     「でも、もっと早く検査行ってれば・・
      強引に私が病院の予約とるべきだった・・。
      食事の管理も全然できてなかった。
      優しくもなかった。
      私のせいだよ。ごめんね、ごめんね」
      
     がん患者の家族は、自責の念にかられるのが強いと
     あとで聞く。
     生活習慣やストレスに密接に関係するからだろう。



11月3日 眠れない朝を迎える
     この日は家族4人で、地元の神社に。
     手術の成功のお礼を言いに。
     そして完治願い。
     
     すぐに最悪のことを考えてしまう。
     考えると不安になる。
     あまりの不安に親しい友人、信頼している方
     大好きな方、にメールをする。
     『助けて』メールです(笑)
     と言っても、本当に数人。
     数人だけど、その方たちからのメールで
     どんなにはげまされたことか。
     
     
     

11月4日 前々からとれていた、テニスコート。
     抽選で当たったもの。
     キャンセルしようと言うと
     「せっかくだから、行こう
      オレも気分転換になるし」とパパ。
     家族4人で行くはじめてのテニス。
     (夕衣が一緒というのが今までなかったので)
     パパは、もっぱら球ひろい。
     でも楽しそう。
     昇もはじめておねえちゃんとやれて嬉しそう。
     「ああ~、やりたくなるなぁ~」とパパ。
     「夕衣はパワーはあるなー」と。
     1時間半くらいだったけど
     ものすごく楽しかった。
     帰り道、昇が
     「あー楽しかった!おとーさんが入れば
      ダブルスできるのに!
      だめじゃーん!病気になっちゃあー」
     と無邪気に言う。
     「そうだよなぁ~」とパパ。
     後ろからそんな二人を見て
     涙があふれそうになるのをこらえる。

     もしものことがあった時に昇になんて言ったらいいのだろう
     これが、この頃一番考えて泣いたこと。

     悲しい思いをさせたくない。
     長い出張とかなんとか言って、父親がいないことが
     当たり前のことになってから、言おうか・・なんて
     考えたりもした。

     でもある方から
     「パパの意向を聞いたうえで
      可能な限り本当のことを
      伝えてあげては?」と言っていただいた。
     「大切な家族の事は幼くても
      事実を知りたいだろうと思うから」と。

     またある方からは
     「昇くんは男の子。
      きっとナミさんを支えてくれるようになるよ」
     とも言っていただき、

     そっか・・・と思う。
     昇はまだ幼くて、私が守ってやらなきゃとばかり
     思っていたけど、
     そうばかりではないかもしれないと思う。
     昇の力も信じていかなきゃ、と思う。

    

11月5日  パパが、病院に電話してもう少し詳しく
     聞いてみてくれないか、と言ってきたので
     この日は私は仕事だったのだが
     昼に病院に電話をしてみる。

     「金曜に先生からお電話をいただいたようで・・
      私は不在だったので、もう少し詳しく知りたいのですが」
     電話に出ていただいた先生は手術の執刀医のひとり。
     丁寧に詳しく話してくださった。
     最後の内視鏡検査で、がん細胞が見つかったこと。
     再度手術が必要であること。
     多分全摘になるであろうこと。

     「早期発見と考えていいんですか?」と私が聞くと
     「ご主人の場合は、穴が開いているので
      この時に穴からがん細胞が漏れていて
      おなかの中に散らばってしまっている可能性があります。
      そうなると、転移しているということなので
      早期とは言えないんですよ」と。

      頭がまっしろになる。
      穴から漏れてちらばる?
      こわい。
      
      とっさに
      「水曜の外来で、主人にそのこと話しますか?」

      外来の先生が電話に出た先生ではないので
      なんとも言えないとこのと。
      もし心配なら、事前に奥さんだけで、先生と
      お話されたらどうですか?
      と言っていただき、明日行くことに。

      とにかく、もっと詳しく聞いて
      そして、手術が終わるまでは
      パパには「穴から漏れているかも」ということは
      言わないように、とお願いしに行こうと思う。

     
     
     


  ~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
     


昨日、島根の親戚の、ずっとお世話になっていたおじさんが

肺がんで亡くなりました。


陽気で、気配りをよくされる、気のいいおじさんで

大好きでした。


パパが、今朝、島根にむかいました。



昨日、訃報を聞いて

パパ、自分の闘病記に(メモ程度)

『がんという病気はあなどれない病気だ』と書いていました。




私は、お通夜、お葬式にはいけませんが

心からご冥福をお祈りいたします。









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Last updated  2008.01.22 19:24:39
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