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2008.01.22
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カテゴリ:家族のこと
11月 6日 主治医の先生に話を聞きに行く。
     パパには内緒。
     
     先生の話によると
     がん細胞の種類は「低分化型腺がん」というもの。
     これは、低・中・高とある三段階中 
     一番悪質なもの。
     (「スキルスですか?」と喉まででかかったのだけど
     聞けなかった。
     スキルスがんというのは、胃がんの中でも、たちが悪く
     あっと言う間に進行し、死亡率も高いもの)
     
     パパの場合
     胃に穴が開いているので、その時に
     がん細胞が漏れ出て、生き残っている可能性は高い
     ということ。腹膜播種だ。

     「内視鏡の写真を見てわからなかったのですか?」
     との私の問いには
     胃の専門の先生が答えてくれた。
     「ご主人の場合、穴をふさぐ手術をしていて
      普通の方とは違う状態になっているので
      この写真を見ても、かいようだとも言えるし
      がんかもしれないとも言える。
      要するにわからないんです。」
     と言われる。

     がん細胞が漏れていた場合
     手術前にCTを撮って、明らかな転移が見られた場合
     手術はしないで、すぐに抗がん剤治療に入るとのこと。

     もしCTで何もうつらなかった場合は
     予定通り手術。
     多分全摘。
     腹膜への細胞レベルでの転移があるかどうかは
     顕微鏡で調べないとわからないので
     手術中にわかる場合もあるが、わからない場合もある。

     腹膜への転移が確認された場合
     胃をとった方がいいという説と
     とらないで治療をした方がいい説があるが
     この病院ではとる、ということ。

     等々、の説明をうける。

     私があまりに暗い顔をしていたからか
     「腹膜にばらまかれた状態でも、今職場復帰してる方も
      いらっしゃいますよ。それにばらまかれていないかも
      知れないじゃないですか」
     と慰められた。

     「主人には、ばらまかれているかもしれない、という
      ことだけ、まだ言わないで下さい。
      悪性の細胞が見つかったというだけで
      かなりのショックをうけているので
      とにかく、無事に手術が終わるまでは
      これ以上刺激しないでほしいんです。
      手術後は、事実をきちんと話していただきたいと
      思いますが・・・」
     と、お願いすると、快く承諾してくださった。


     病院をでて、友達に電話する。
     今聞いたことを、説明しながら
     めちゃくちゃ、ネガティブな事ばかり言う。
     「パパ、もうだめかもしれない。」
     と言うと
     電話口で、友達が
     「だめなんて言わないでよー!パパ頑張ってたじゃない。
      夜昼なく働いて!体こわすまでー!
      あんなに頑張ってたんだから、だめなんて言っちゃ
      あんまりかわいそうだよーー」と電話口で泣いてくれた。
     地下鉄の階段の入り口でしゃがみこんで
     「うんうん、そうだね」と私。

     それから、どうやって電車に乗ったのか覚えてない。

     最寄駅で、ある方にメールをすると
     すぐに電話を下さった。
     思わず、駅内なのに、電話で話しながら
     号泣してしまった。

     その方に聞いていただき、少し落ち着く。

     改札を出たら、偶然さっき電話した友達が!

     話しながら、また号泣。
     「夏にね、島根に帰ったときに
      ばあちゃんに「顔色が悪いからがんなんでは」
      って言われた時に
      「お義母さん、がんなら、もう今頃末期ですよ」
      なんて答えたんだよ。
      なんで、あの時に親のいう事をきかなかったのかと
      思うと、悔やまれてならない。私のせいだ。私のせいだ」

     友達が
     「違うよ、誰のせいでもないよ。
      あるとすれば、遺伝と、ストレスと過労のせいだよ」
     と言ってくれる。

     友達と別れてから、どうしたのか、また覚えていない。

     家に帰ってから
     『腹膜播種』を調べる。
     絶望的なことしか出ていない。
     手術後の再発は数ヶ月~1年以内。
     再発した場合、死亡率は100パーセントに近い。

     パパはこのことは知らない。
     今日のことも。
     
     もしかして、入院しても退院出来ないかも知れない。

     退院の日取りを計算してカレンダーを見ているパパを
     見て、涙が出る。







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Last updated  2008.01.23 11:19:29
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