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2008.01.23
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カテゴリ:家族のこと
11月8日  仕事が手につかない。
     ご飯が喉を通らない。眠れない。
     『うつ』にならないようにしなきゃ、と思う。
     思考方法がわからない、と苦しくなる。
     最悪の状況になった時
     どうやって生活をしていくのか
     どうやって昇を守っていくのか
     が頭から離れない。
     夕衣は、あの子は大丈夫。
     過信ではなくて、そう思う。
     逆に支えてもらってる感すらある(笑)

     プラス思考で、ポジティブに、
     とか
     闘う気持ちが大事
     とか
     頭でわかってはいても、心がついていかない。
     闘うってなんだろう?とかも思う。
     

     夜、パパが
     「術後の経過がもし悪かったら
      仕事やめて島根に帰って療養するわ、単身赴任で」
     と言う。
     島根が大好きなこの人にはいいことなのかなと思う。
     「じいちゃん、ばあちゃんがいいって言ったら
      それもひとつの案かも。
      でも単身赴任てのはどうして?」
     「昇に田舎の小学校はちょっとかわいそうだから」
     全校生徒が10人足らずなんです・・・たしかに
     ちょっとなぁ~・・・と思う。
     でも父親の命には変えられないのでは、とも思う。
     「じゃあ、昇がおねえと二人暮らしできるくらいに
      なったら、私も島根に行くよ。
      一緒に百姓しよう」
     と言うと、すごく驚いて
     「あなたの口からそんな言葉が出るなんて・・・」と。
     私は、どんなことがあっても
     百姓だけは多分無理って常々言っていたので。

     自分の心や考え方が
     自分でもびっくりするくらい一転していく。

     

     ただ、最悪な状況になった時
     弱っていく父親を
     間近で昇に見せなくてはならない
     という事を想像すると
     いたたまれなくなる。
     元気で、陽気で、強かった(いろんな意味で)
     父親が、衰弱していくのを
     まだ10歳にならない年齢で
     受け止められるのかどうか。

     と考えていると
     いや、待てよ、と思う。
     もしかしたら
     そう言ってる私は
     私自身が受け止められる自信がないだけかも
     と思う。

     私は、強くないとつくづく思った。

     結局、自分がかわいいだけじゃん、と思う。

     この頃は、いろんな意味での覚悟がまだまだ
     出来ていなかった。



     パパ 大学時代の友達8人に
     胃がんになったということを
     メールする。


11月9日  パパの大学の友達から返信。
     パパに内緒で
     出来たらお見舞いに来てほしいと
     私からメールする。
     この時は
     入院してもすぐに退院できずに
     闘病生活に入る可能性もあると思っていたので
     そうなった時に
     なるべく元気なうちに
     みんなに会いに来てやってもらいたいと思った。

     午後
     私の携帯に病院から電話。
     検査結果や急用は
     私の携帯にしてほしいとお願いしてある。
     「ご主人のCTの結果なんですが・・・・・」
     妙に声が低い。妙な間も。
     心臓がとまるかと思った。
     「肉眼で見られる転移は発見されませんでした。
      予定どおり、手術できますよ」
     あ~~~、よかったーーーーー!
     ていうか、もっと最初から
     明るい声で言えよ、とか思う。
     むやみにためるな、とも(笑)
     
     ありがとうございます。
     全てに対してありがとうと思った。

     すぐに妹に電話。
     妹は、何かと、いろんな物を送ってくれたり
     情報収集してくれたり
     本当に支えてもらっている。
     この報告もとても喜んでくれた。
     妹は、東京に引っ越してくることになっていたので
     万一のことがあったら
     一緒に住んで、とお願いする。
     もしくは、近くに住んでほしいと。
     もちろん快く承諾してくれた。
     一緒に住んで欲しいのは
     私のためもあるけど
     昇のためもある。

     パパと
     『もし末期がんだったら』
     という話をする(明るい感じで)
     私が
     昇に父親の弱っていく姿を見せることを
     考えるとつらくて・・・と言うと
     「そうだな、酷だな。
      でも、最期の生き様を見せるっていうのも
      ひとつの選択肢じゃないかな」とパパ。

     この時は、うん、そうだね~とまでは思えなかった。

     この頃いただいたメールで
     はげまされた言葉は
     『子どもは全てを自分の力に変える能力がある』
     というもの。
     どんなに辛い体験でも、きっと自分の力に
     変えてくれるであろうと思うと
     それに向かう勇気がわいてくるのを感じた。

     妹に先のことを考えてしまうのはわかるけど
     考えすぎだ、と怒られる(笑)
     今やらなきゃいけないことを、ひとつひとつ考えようと。

     そうだなー、そうしよう、と思う。
     ついつい、どんどん
     路頭に迷っていく自分
     (経済的にも、心理的にも)を想像してしまっている。

     妹に、『○○(←私の名前)なら大丈夫!
     自分が思っているより、強いから』
     と言ってもらえて、少し自信が出る。

そしてこの日
    妹から
    『これから皆が幸せでいられる最善の方法を二人で
     模索しようね』と言ってもらう。
    これは、とても心に響いた。

    皆が幸せでいられる最善の方法を模索
    これは、今も続いています。

        





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Last updated  2008.01.23 12:03:19
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