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カテゴリ:トレイルラン
あの極寒の長沢背稜を突破し、辿り着いた鴨沢エイドの暖かさ、まるでオアシスのようだった。コーラに、ラーメン、トン汁。あ~上手い!!もう後半の事を忘れてしまうかのような居心地の良さである。そんな暖かさにどっぷり、40分が短く感じてしまうほどあっという間に時が経ってしまう。その間にげんぼさん、かどきちさん、マカニ・トモさん、ハリ天狗さん、ゆぅさんと続々と鴨沢に到達する。 さすがに、のまダッシュさんが痺れを切らして先に出発してしまった。ここからのコースは未経験者には難しい、重い腰を上げ後を追いかける。仏舎利塔までの登りは、山に入る前で待っていたのまダッシュさんと一緒にエイドを出発したマカニ・トモさんの3人で進む。鴨沢の休憩で調子もかなり復活してきた。それに後ろの2人から突かれて知らず知らずにペースも上がっていきてしまう。 薄気味悪い仏舎利塔も3人で通れば怖くない。 金風呂、玉川キャンプ場とのまダッシュさんから少し遅れる形でゆっくりと進む。 さぁ、ここからが今回の勝負所、三頭山への長い上りが続く。しかしここに来て凄まじい睡魔に襲われる、水道で顔を洗うが眠気が取れない。金風呂の下りで遅れていたマカニ・トモさんが一気に追いつきそのまま先行する。それに釣られてのもダッシュさんも後を追う。 眠い・・・暫し記憶が飛んでしまったすきに2人との距離は簡単に50m近く開いてしまった。さすがにここが辛抱どころと、眠気を振り払い後を追う。さすがにこの登りは長い、上を見てたら気持ちが持たない。ただひたすら下を見ながら黙々と一歩一歩と歩を進めて登る。 おやじの看板が見えたところでようやく2人に追いつく。しかしまだまだ登りは続く、気を緩めずひたすら我慢で前を追って登る登る。 あ~、遂に三頭山到着した。 玉川キャンプ場からの一気の登り、自分でも驚くぐらい頑張れた区間であった。避難小屋に移り補給しながらしばしの休憩。眠気との戦いが続く。のまダッシュさんが出発するようだったが「少し中で休んでから行きます」とちょっと弱気な気持ちになってしまった。 横になったら恐らくそのまま熟睡してしまったかもしれない。そんな時、後ろから追ってくるライトが見え、頑張らないとと少し遅れて出発する。 前にはのまダッシュさんのライトが、後ろからもマカニ・トモさんと思われるライトが追ってくる。 どこからだろうか?前後の気配が消えた。鈴の音も聞こえなくなった。 連続する下りに少し調子が戻ってきた様子で気持ち良く下っていく。徐々に落ち葉らしきフワフワとした足下になってきた、さらに下る。上野原の看板?ちょっと不安になってきた。でも西原峠までは一本道のはず、間違えていないと信じて、さらに下る下る。 ・・・さすがに下り過ぎ?下には明かりのようなものが。 さすがに間違えたと思った。どこから間違えたんだ?ここはどこなんだ?まったく自分がいる場所が推測できない。このまま降りたら都民の森なのか? とりあえず今まで来た道を戻ってみる。上野原の看板・・・上野原という事は中央道の方なのか?どこまで上ればコースに戻れるかもまったく想像できなかった。足下は落ち葉ですごく上りづらい。さすがにこの時はリタイアが頭を過った。 とりあえず来た道を戻ろうと上って行くと分岐が見えてきた。下ってきた時にこんな分岐を通った記憶はない。左が三頭山、右が数馬。この時は都民の森の方に下りてきたという感覚が強く方向が逆の事に困惑していた。とりあえず気持ちを落ちつけて補給しながら暫しその場で考える。地図を広げてみるが西原峠の手前で間違えそうなルートは無い(帰って奥多摩の地図を見ると恐らくここだろうというルートがあった、しかし、この時持っていたTTRの地図にはそんな細かいルートは記されていなかった) さてどっちを選んだら良いものか?数馬の方向から来たような気がする。でも間違えたら数馬バス停、下山してしまうのではないか?でも道は上に上っている。三頭山に戻った方が安全ではないか。しかし遠回りをしている余裕もまったくない。しょうがない、自分の感覚を信じて数馬方面の道を選んだ。 なんとか分岐から10分ほどで西原峠に辿りついた。数馬とは逆の方向、中央道の方にコースアウトした事に気づく。こんな鋭角のルートをなぜ間違えてしまったんだろう~。っと困惑しながら再びコースを走っていく。かなりロスしてしまった。だいぶ皆から遅れを取っていそうだ。とりあえず山道さんがいる三国山を目指そう。リタイアはそれから考えようと思った。 ~後半戦2に続く~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.05.08 03:25:01
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