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カテゴリ:本,詩etc
辻 仁成(脚本)「愛をください」最終話の手紙 より
李理香、僕がどんなに忙しくて、君に手紙を書けなくとも、僕はいつも、君の心のそばにいるよ。 李理香、君があまりに苦しくて、何もかもから逃げ出したいとき、君の心の中には、僕という野原があることを忘れないで。 李理香、僕の姿は見えないかもしれないけれど、君の心のすぐそばで、君がやすらぐ風でいよう。 李理香、僕はいつも月の中にいる。 李理香、僕は道端の名もない花。 李理香、君が吸っている空気の中にさえ、僕は充満している。 李理香、街路樹の上から、僕はいつも君が安全なように見張っているよ。 李理香、僕は揺れる大木の木々の葉。 李理香、僕は静かに打ち寄せる波。 李理香、僕は大平原の大きな岩だったり、空を舞う小さな鳥だったりするんだ。 李理香、そして・・・僕は君。 愛しい李理香、そして・・君は僕・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.11.03 00:53:48
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