テーマ:海外生活(7771)
カテゴリ:日本回顧録~準備から滞在~2004年夏
おとといと立場が逆転した。
きのうは怒りのあまり、おっとと口が聞けなかった。 はじまりは5月までさかのぼる。 ある日、おっとが1枚の用紙を持って帰宅した。 「夏の休暇を決めて書き込まなければいけないんだよ。ローテーション組むためだってさ。いつ、日本に行く?」 「え~、お宅の会社も気が早いねえ。どうしよう、まだ滞在許可証も取れてないじゃない。」 「とりあえず、旅行代理店に予約だけ入れてよ。その日程、書くから。」 「そうだね、明日にでも会社から電話するわ。」 そして次の日、わたしはさっそく旅行代理店に電話、ハイシーズン、ぎりぎり1日前の7/22(木)のチケットを予約した。 代理店のお姉さんいわく、「気をつけてくださいね、出発日の変更は追加料金がかかります。そして7/23(金)以降は値段がグンと上がりますから。」 「わかりました。」 家に帰ってそのことをおっとに報告。「。。。だって。半端だけど、木曜日発だからね。」 「OK,了解。」 わたしは用紙に日付を書き込み、おっとに渡した。 その1週間後、おっとの会社で会議があってローテーションが組まれたという。 やれやれ、1つ終わった。あとはそれに向けて、滞在許可証、ETC,片付けなきゃ。 と、そのとき、おっと秘書のわたしは思った。 そして、先週末。 私たちはおっとの同僚の家に行った。 はじめて会う、この同僚は気さくで、わたしと彼とのおしゃべりがはずんだ。 「明日から家族でケニアに行くんだ。」と彼はうれしそうに言う。 「へ~、いいねえ。わたしたちも来週木曜から日本なのよ!」 すると彼の表情が険しくなった。 「え?木曜?よくボスがそんな半端な日から許可をくれたね?」 「うん。。。休暇の希望、5月から出してたし。ねえ、そうでしょ?」とおっとをみる。 「ウンウン。」 おっとは上の空。同僚が買ったばかりの新しい車をみるのに夢中になっている。 同僚は不安を打ち消して「まあ、5月に出してて、許可が降りてるなら大丈夫か。。。この時期、ひとがいないから急に木曜日からなんて無理なのはおっとくんもわかってるしね。」 この時点で嫌な予感はしてたのだが。。。。 昨日は結局、遅刻、早引けのヒンシュク2段技を使って、不動産屋の書類を全て揃え、2週間前から通っている、病院にぎりぎり駆け込み、過去の日記http://plaza.rakuten.co.jp/piccolaitalia/diary/200406290000/の「老人治療」を受けていた。 超音波と電気マッサージ。最初は電気マッサージがくすぐったくて、治療中、笑い転げていたが、最近は慣れてきた。 昨日も、歩き回った後の疲れもあり、ベッドにうつぶせて「あ~、極楽極楽」とまったりしていた。 携帯が鳴った。おっとからだった。 「ねえ、ぼくらの休暇って木曜日からって、昨日言ってたね?」 「そうよ。」 「。。。土曜日に出発日、変えられないよね?」 「変えれないよ。もうチケットも買って、ビザも取っちゃったし。」 「。。。。。。」 「どうしたの?」 おっとは言いにくそうに、切り出した。 「あのさあ、ぼく、ずっと出発は土曜日だって思ってたんだ。 ローテーション表もそうやって組まれてたし。間違えられたんだね、アハッ。 昨日、君に木曜って言われて慌てて今日、ボスに言ったんだけど、もう変更不可能!って怒られたんだよね。 この時期、ひとも少ないから代わってくれるひとがいないんだよ。 。。。。どうしよう?」 「どうしようじゃない!!」私は病院内であることを忘れてガバッと飛び起きた。 「木曜からって言ってたのは何も昨日だけじゃないでしょ!5月からず~っと言い続けて、家のカレンダーにも大きく赤丸つけてあったのに、あんた、何みてたの!」 「わかった、熱くならないで。なんとかする。」 「なんとかってどうよ!?あんた、いつもそんなこと言って、なんとかした試しがないじゃない!! ただでさえ、親や、友達にも滞在許可証騒ぎのおかげでさんざん心配かけたのに。 土曜日にはフェスタを友達が企画してくれたのよ、それにあんたが欠けたら、意味ないでしょ!」 「ごめん、今ちょっと忙しくて。。。電話、切るね。」 ガチャン。 くっそー!逃げやがった!!! わたしはムカムカしたまま家に帰った。 悪夢だ、今きっと悪夢をみているんだ。 ベッドに横たわった。 目をつぶった。 よし、いいぞ。これで次に目が覚めたときはこんなアホらしいことはなくて、無事にふたりで日本に行けるさ。 一生懸命、眠りに入ろうとしていると、おっとが帰って来た。 無理に明るい。 はしゃぎながら、ベッドに横たわっている私の背中に「アモーレ!友達にね、電話して木曜日代わってもらえる様に頼んだよ。あした、返事をくれるって。」 「。。。。確率は?」 「フィフテイ、フィフテイ、って言ってたけど、なに、大丈夫さ。」 「。。。。。。。。。。。。」 「。。。。。。。。。。。。。アモーレ?」 誰か、ただの悪夢と言ってくれ。。。。。(号泣) *********************** ここから追記: 手回しのいい、妻はさっそく旅行代理店に電話しました。 おっとの友達の返事がわかるのは今夜。 代理店いわく、「今夜、わかって明日来てもらっても、出発日前日ですからねえ。100パーセント、ペナルテイがかかってきますね。」 NOォォォォォォォォォォォォォォォォー!! まさに大ピンチ! 代理店「あ、でも明日、開店と同時に来て頂いたら、変更料金と差額だけでなんとかできるかも?」 「い、行きます!絶対、朝一番で行かせていただきまーすっ!」 くそ!また、会社に遅刻だよ。おっとより、私のクビのほうが危ない。。。。とほほ。 全部、お前のせいだ! おっとォっ!!!!!(怒) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[日本回顧録~準備から滞在~2004年夏] カテゴリの最新記事
|
|