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カテゴリ:映画レビュー ~さ行~
シビル・アクション を検索! 1998年【米】A Civil Action スティーヴン ゼイリアン監督(「オールザキングズメン」) ジョナサン ハー原作「ある水道汚染訴訟」 『少々狡猾だが、順調な弁護士生活を営むジャン。彼はひょんなことから工場廃液の汚染被害に苦しむ住民の嘆願を聞き入れ、大手化学会社のW・R・グレース社を相手に訴訟を開始。はじめは、相手から和解金をせしめて適当に手を打つつもりだったジャンだが、柄にもなく真実と正義を徹底的に追求するうち深みにはまっていくが、また、会社側の老練な弁護士ジェロームの術策に引っかかって裁判に敗訴するだけでなく、私財まで失い……。』(wowow online より) 法廷ものって、真相が暴かれ、正義が勝つプロセスが快感であるところが好きなのだが、 そういうスッキリ感は残念ながら得られない。 かつてポールニューマンが「評決」で演じたような、 事故や救急車にまとわりついて飯のタネを探す弁護士を「傷害法」専門の弁護士、と言うらしく、 トラボルタやトニーシャローブ(名探偵モンクさん)やウィリアムメイシーさん達の事務所は もっぱらそれで稼いでいた。 トラちゃんなんかポルシェ乗っちゃってさ。 でも、一流の弁護士センセ(ロバートデュバル)や判事さん(ジョンリスゴー)達から見ると、 同じ弁護士でもまったく格が違うという扱いなんだな。 デュバルセンセなんか特に大学教授もやっていて、 「勝訴するための定法」みたいなことを教えている。 ど素人みたいなトラボルタ弁護士の攻め方と対比している場面が面白い。(´▽`;) 映画で描かれる部分では結局トラ弁護士は報われることはないのだが、 正義に目覚め0から再スタートした彼が正義を行う力のある人へと思いを託す、 というラストは何だかじわっと感動するが、この実話ベースの原作は、 全米批評家賞最優秀ノンフィクション賞受賞作だそうである。 正義に目覚めたトラ弁護士のせいで、 丸裸になっちゃった事務所の仲間たち、ちょっと(かなり)気の毒でした。 メイシーさんの悲しげな捨て犬みたいな顔がおもしろかった。(笑) モデルの弁護士さん達、今はどうしているのかな。 環境汚染の問題というのは、あそこら辺の工場が怪しい、と判っていても、 因果関係を被害者側が証明しなきゃいけない、などとなるから難しい。 だいたい住民個人より企業の方が強いし。 原告側が破綻したのも地質調査の費用が一番大きかったのだろう。 「エリンブロコビッチ」の勝利なんかは、実にラッキーなケース? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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