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テーマ:日本の歴史(1061)
カテゴリ:古代史が好きで悪いかっ!
今朝の讀賣新聞朝刊に、目立たないけど興味深い記事が載っていました。
「2陵墓の立ち入り調査を16学会申請」 日本考古学会など歴史関係の16の学会が宮内庁書陵部に対し、 五社神(ごさし)古墳(神功皇后陵)と伏見城(明治天皇陵)の2カ所について 立ち入り調査の申請をしたとのこと。 これは今年1月に発表された、 「研究者の陵墓(宮内庁管理)への立ち入りを、条件付きで許可する」という 宮内庁の新方針を受けてのこと。 古代史に興味のない方にとっては意外なことかも知れませんが、 古代天皇や皇族の古墳の発掘や立ち入り調査は、今まで全く出来なかったのです。 今回の申請が許可されて調査が実現すれば、 「1976年に学会による陵墓公開運動が始まって以来初めてのこととなる」 短い記事はこんなふうに結ばれていました。 なぜこの2つの陵墓が選ばれたのかは不明です。 特に明治天皇といえば、今上天皇の曾祖父にあたる天皇です。
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ところで歴史に興味のない方は有名な「仁徳天皇陵」や、 教科書や地図に載っている「○○天皇陵」を何の疑いもなく 受け入れていると思います。 考古学的に「ほぼ間違いない」とされるものは五指にもみたず と言う方もいらっしゃるでしょう。 政府によって指定されて行きました。 宮内庁は発掘・調査はおろか、 陵墓への学者の立ち入りすら一切認めていなかったのです。 エジプトのピラミッドなどの発掘調査では、 多くの外国調査団を受け入れているのとは大きな違いです。 ではなぜ今まで宮内庁は、天皇陵や皇族の古墳の調査を許可しなかったのか。 そのことについては、次の日記で書きたいと思います。
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