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テーマ:洋楽(3317)
カテゴリ:60年代洋楽
CMで使われていたこともあったので、耳に覚えがある方も多いだろう。 曲自体はボブ・ディランの作品で、自分はディランのバージョンを先に聴いたのだが、その時は大して印象に残らなかった。 そして、後になってバーズのこのバージョンを聴いた時には「こんなにいい曲だったんかい!!」と驚いてしまった記憶がある。 楽曲そのものは、ボブ・ディランの曲としてはまあまあといったレベルで、メンバーは最初「ヒット性がない」とレコーディングを渋ったという。 だが、ロジャー・マッギンの12弦ギター、ビートグループ的なバンド・アンサンブル、そしてフォーク的な3パートのコーラスの導入によって、作品は永遠の命を与えられた。 言ってみれば編曲力の勝利だろう。 このサウンドは「フォークロック」と呼ばれ、アメリカンロック史に大きな足跡を残す事になる。 それは、フォークシーンから出てきたメンバーの資質と編曲のアイデアの良さが見事に結合した、60年代ロックのエポックメイキングであった。 ただし、(この曲に限って言うなら)バンドのメンバーで楽器を演奏しているのはロジャー・マッギンだけ、というのは有名なハナシだろう。 他はレオン・ラッセル、グレン・キャンベル、ハル・ブレインといった当時の名スタジオ・ミュージシャンを起用してレコーディングが行われた。 マッギン以外のメンバーはコーラスを入れただけである。 それでも、バーズによるバージョンがなかったら、この曲もあまり注目される事なく終わっていたのでは? と自分では思っていたりする。 それほどまでにバーズの「Mr.Tambourine Man」は、ポップスとして今も新鮮な感動を与えてくれる。 つーコトで、「Mr.Tambourine Man」を聴くにはここをクリック! バーズに関する他のレビューはこちら。 ※ポム・スフレのメインHPではThe Byrdsの名盤『The Notorious Byrd Brothers』(名うてのバード兄弟)について取り上げています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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