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テーマ:洋楽(3317)
カテゴリ:70年代洋楽
昨晩はThe Bandの「The Last Walts」を久しぶりに観た(WOWOWで放送してた)。
1976年11月25日に行われたThe Bandの解散コンサートの模様をメンバーのインタビューを交えて構成されたロック映画で、監督はマーティン・スコッセッシ(インタビュアーとしても映画に登場)。 「アリスの恋」、「タクシードライバー」、「グッド・フェローズ」等を代表作とするこの監督はもともとドキュメンタリー的な手法の映画作りを得意とする人で、加えて過去に、映画「ウッドストック」の編集を担当したという実績の持ち主でもあり、この映画にはうってつけだった。 映画は期待通りの素晴らしい出来となったが、もちろんそれは監督だけの功績ではない。あまりにも密度の濃い音楽の内容そのものがあるからである。 主役であるThe Bandの曲はどれも代表曲と呼ぶにふさわしいものばかりだし、それに何といってもよく集めたな~とただただ感心するしかない超豪華なゲスト陣。 小太りな体をピョンピョン跳ねさせながら「Caravan」を熱唱するヴァン・モリソン。 今にも倒れそうなくらいヘロヘロになりながら「Helpless」を歌うニール・ヤング。 ただ突っ立ってるだけなのに神のような存在感を放つマディ・ウォーターズ。 エリック・クラプトンの演奏中、クラプトンのギターのストラップベルトが外れてしまうハプニングをロビー・ロバートソンがすかさずフォローに入る名場面! ただただ圧倒的な存在感のボブ・ディラン。 (↑他にも豪華ゲストがたくさん!) そしてラストでThe Bandとゲスト全員で合唱する「I Shall Be Released」で大泣き… 所々に挿入されるメンバーのインタビューも含め、一瞬たりとも目が離せない118分だ。 この映画に関しては良くない噂(主にロビー・ロバートソンに関する)も当時から囁かれていたが、観る側にとっては「そんなもん知るかよ」としか言いようのない圧倒的な内容である。 ロックの歴史を築いた人達が集まったこのコンサートが行われたのは1976年11月25日、この後アメリカではEaglesの「Hotel California」が発表され、イギリスではパンク・ムーヴメントが勃発する。 「Last Walts」と名づけられたこのイベントはThe Bandの解散と同時にこの時期ロックの歴史がひとつの区切りを迎えた事を象徴するものであったという思いを強くする。 映画のラストに流れる「Greensleeves」の響きのもの悲しい事よ… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.08.11 19:39:24
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