|
テーマ:洋楽(3317)
カテゴリ:70年代洋楽
![]() そんな彼らが選んだ形態は、ライヴをやらない、純粋に「完成度の高い音楽」のみを追求する実体なきユニットだった。 「Aja(彩)」(上ジャケット)は、彼ら六枚目の作品。 ラリー・カールトン、チャック・レイニー、ウェイン・ショーター、リー・リトナー、スティーヴ・ガット(多すぎて書けねえよ!)といった超一流のミュージシャンを湯水のごとく使って制作された、1977年のアルバムだ。 繊細なアレンジ、ひねったコード進行、毒と洗練のブレンドが絶妙な仕上がりは、まさしく鉄壁の完成度を持つ。 緊張感の高いサウンドでありながら優雅に聴き流すこともできる本作は、徹底した管理のもとに作り上げられた完璧主義者の音絵巻であり、「アダルト・ロックの頂点」と呼べる名盤となった。 アルバム四曲目にあたる「Peg」は、シングル・カットされて全米11位のヒットを記録している。 個人的にはダンの曲の中で、もっとも好きな作品のひとつだ。 五人以上のギタリストに弾かせた末に採用されたというジェイ・グレイドンのプレイのカッコよさ。 ファンク、ソウル、ジャズ、ロックを絶妙にミックスしたサウンド、醸し出されるクールなグルーヴ感は、聴くほどに病みつきになる。 マイケル・マクドナルドの多重録音コーラスも実にオシャレ。 そして、そのキャッチーなホーン・リフはデ・ラ・ソウル等のヒップホップ勢にもサンプリングされるなど、幅広い有効性と色褪せない魅力を秘めている。 「Aja」は他にもポップな(それでいて一筋縄でいかない)名曲の目白押し。 「一家に一枚」と言える究極の一枚だ。 「Peg」を聴くにはここをクリック! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[70年代洋楽] カテゴリの最新記事
|