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テーマ:洋楽(3317)
カテゴリ:70年代洋楽
![]() つーコトで、本日は大スタンダードであるこの曲を。 邦題「きみの友だち」。おなじみの定番中の定番アルバム「つづれおり」(写真)に収録。 シンプルな演奏と飾り気のないキャロルの歌は実に味わい深く、「When You're Down…」という歌い出しからして涙を誘う。 本業は作曲家であり、「私は素晴らしいシンガーではない」と言う彼女の歌声には技巧派ではない故の誠実さがあった。 彼女の声で歌われる「あなたには友達がいるじゃない」というフレーズはどれだけ多くの人の胸を打った事か。 美しく優しいメロディは決してあざとくなく、ごく自然に心に響いてくる。 控えめなストリングスの音色も実に泣かせる。 この曲はジェイムス・テイラーによって歌われ、1971年に全米No.1を記録。 ダニー・ハザウェイのバージョンも有名だが、やはりキャロル本人が歌うこのバージョンにとどめを刺す。 時代やジャンルを超えて訴えかけてくる不滅の名曲である。 他にも「I Feel The Earth」「It's Too Late」(全米1位)「So Far Away」「A Natural Woman」などの名曲がぎっしり詰まったこのアルバムによって、キャロルは1971年のグラミー賞の4部門を受賞。 「私はアルバムを作りたいの。スターになりたいわけじゃないわ」と言った彼女は一人のシンガーソングライターとしても歴史に残る存在となった。 ジャケットに写る、こちらを向いた猫がなんとも泣かせる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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