|
テーマ:洋楽(3317)
カテゴリ:70年代洋楽
![]() だが、そこに至るまでの過渡期と言われる時期の作品にも実はシブい名盤が多い。 ボブ・ウェルチは、その時期にあたる'71~'74年に在籍したアメリカ人シンガーであり、ポップ・バンドとしてのフリートウッド・マックの土台を作った男である。 '74年にマックを脱退したウェルチは、新バンドParisを結成するも鳴かず飛ばず。 だが1977年、マックのメンバーの全面協力を得て作り上げたソロ作が予想を越えた大ヒットを記録する。 それが1stアルバム『French Kiss』(写真)と、そこからのシングル「Sentimental Lady」である。 イントロのチェンバロの響きからしてグッとくるこの曲は、'72年のマックのアルバム『Bare Trees』に入っていたウェルチ作の曲をリメイクしたもので、アレンジはリンジー・バッキンガムが担当。 レコーディングにもリンジー・バッキンガム、クリスティー・マクヴィー、ミック・フリートウッドらが参加した。 タイトル通りのセンチメンタルなメロディとウェルチの線の細いボーカルが印象的な、美しいポップ・ナンバーに仕上がっている。 繊細なサウンド、リンジー・バッキンガムやクリスティン・マクヴィーのコーラスも甘く切ない。 この曲は最終的に全米8位まで上昇。 ウェルチのポップ・センスに、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったマックのメンバーの神通力が加わる事によって生まれたヒットだった。 『Bare Trees』収録のオリジナル・バージョンも素晴らしいので、ふたつを聴き比べてみるのも面白いかも。 アルバム「French Kiss」は、この曲以外にも、もうひとつのヒット曲「Ebony Eyes」をはじめ、全篇キャッチーな名曲揃い。 このルックスでバカ売れしたという事実が、その音楽の質の高さを物語っている(笑 つーコトで「Sentimental Lady」を聴くにはここをクリック! ※ポム・スフレのホーム・ページでは、ボブ・ウェルチのアルバムについて取り上げています! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[70年代洋楽] カテゴリの最新記事
|