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カテゴリ:読書ろぐ(mystery)
先日、O井町のブックオフに行って、
お目当ての作品が殆どないことにガックリしたのですが、 手ぶらで帰るものか!と意地になって、105円コーナーで見つけました いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。あるはずの文集をないと言い張る少年。そして『氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実―。何事にも積極的には関わろうとしない“省エネ”少年・折木奉太郎は、なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ登場!第五回角川学園小説大賞奨励賞受賞。 名前が気になっていた作家・米澤穂信さんのデビュー作『氷菓』です。 米澤さんといえば、2005年に『犬はどこだ』でこのミス8位になりましたよね。 ここ2,3年、よく見かけるお名前です。 日常の謎の系譜に連なるミステリを書かれるようなので、読みたいなと思ってました。 手にとって、1つビックリしたのは…1978年生まれ 乙一さんと同い年ですね。そんなに若かったのか…。 そして、微妙に読み方がわからなかったお名前が「よねざわ・ほのぶ」とわかって、 ちょっと気持ちがスッキリしました。 これで、名前を口に出せます(笑)。 内容の方は…思っていたよりアッサリした感じでした。 うーん、ミステリの派手な要素をバツッと取り除いたような…。 作風が地味、と言われるのもわからなくもないですね。 ただ、謎解きの過程が、主人公の内側でグルグルするだけという部分、 自分の中にあるルールが存在して、それを他人に説明することはないし、 了解してもらうつもりもない、みたいな感じは、 ある世代以降の共通感覚ではないかなーと思って、そういう、 ある種の「わかる人だけわかればいいんじゃない?」という姿勢は、 作風は違うんだけど、西尾維新や舞城王太郎と重なるものがありました。 読者に擦り寄るのの対極にあるような…。のれなかったら終わり、という。 語り手なのに主人公の内面は、あまり開示されない気がします。 だから、感情移入するのも難しいのでは? わたしも似たような世代のせいか、そんなにのれなくはなかったです。 もう少し読んでみようかな~と思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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