ヨカッタ探し

姪っ子を連れて里帰り中の姉が、お土産に下巻を持ってきてくれました
原作・綾辻行人、漫画・佐々木倫子という異色の？コラボ作『月館の殺人』です。
（上巻も、以前、姉に借りて読みました）

　

姪っ子の相手にやや疲れていたんですけれど、しっかり読んでから寝ました。
佐々木漫画好きには、たまらぬ面白さかと思います。ハイ。

ただ、姉から教えられたのだけれども、ちょっとわかりにくいところに
読みにくい感じで原作者あとがきが書いてあるのです。
そっちまで読む気力はなかった…
これから読もうとおもっちょります。

上巻の記憶が怪しいんですが…
確か、１人が殺されたところで終わっていたと思います。
なので、下巻になっていきなりの連続殺人にビックリしてしまいました。
どっちかというと、上巻では佐々木さんティストが強く出ていて、
テツこと鉄道おたくの奇妙な生態であるとか、謎めいた舞台設定だとか、
ミステリでは定番のものが佐々木漫画の独特ののりで描かれると、こうなるんだ！
みたいな、新鮮な思いに駆られました。
そののりは、下巻も続いているわけなんですけれども…。
読み手も慣れてしまったせいか、上巻ほどのインパクトがなく、
その上、悪い冗談みたいに人が殺されていくので、えええっ？！と
思って、気持ちがひいたところがあります。
（殺人場面って、文章ならともかく、画・映像で見るのは苦手
ただ、とぼけたのりは相変らずですし、それでいて謎解き部分も
きちんと楽しめる作品になっているのではないかなぁ～と思いました。

何より、おまけの打ち合わせ漫画が面白かった(笑)。
（１コマだけ綾辻さんの奥様・小野不由美さんが描かれています！ちょこっとね）

綾辻さんと佐々木さんというと、文庫版『動物のお医者さん』で
綾辻さんが解説を書いている巻があって。
その中で、綾辻さんは『動物の…』のお話の多くが、日常のちょっとした謎を
ハムテル達のとんでもない推理で解く、という形式になっている、という
ミステリの要素について指摘されていました。
そう言われてみると、確かにそうなんですよねー。
登場人物（動物？）の個性にまぎれて、意識しないで読んでいましたが
かたや綾辻さんといえば、館シリーズに代表されるような本格ミステリの人。
そんな２人がタッグを組んだこの作品、まずは成功だったと言えるのでは？？