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丸山夏鈴さんお亡くなりになっちゃいましたね。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2015/05/25/kiji/K20150525010415450.html こういう命のやり取りを芸能に繋げることが好きな人嫌いな人それぞれ。 僕もそれほど得意じゃないですが、死をもって生を突きつけられる感覚は嫌いじゃありません。自分もいつも生きた証が欲しいなと生きているのでなんか響きます。 これがよくある24時間テレビなお涙頂戴なら見ないんですが、今そこにあるアイドル地下現場を彼女は「夢の場所」として目標にしている。その親近感はその辺のドキュメントなんかより、ヘタしたら遠い友人の病状よりもリアリティの強いものでした。 とあるTLで脳腫瘍と闘う彼女の存在を知ったのが2012年頃でしょうか。 ブログを見に行ったら本当に闘病日記が綴られてて、その現実感にちょっと見てられないほどだったんですが、文中に心ない人から「病気を売り物にしている」と指摘されているエピソードが書かれてて。 でもその言葉にも私は負けない!という意志の強さにこの子の覚悟が中途半端ではないことはすぐに伝わってきました。 この子はアイドルで売れるためにどうこうではなく、命のためにアイドルを支えにしている。その気持ちはブログからもとても分かりやすかった。 当時の文面は「この入院が終われば健康になれる」という希望のあったもので、実際退院して具体的な活動に入る過程が書かれてて、どっかで会えるといいな、とおぼろげに思ってました。 そんなある日の2013年の夏頃 代々木公園のフリーイベント、たくさんの地下アイドルが出演する「いつもの」ライブにチラシ配りをするグループもたくさんいました。 僕が別のグループの物販を覗いてる時に一人でチラシを配ってる女の子がいる。 傍らで話してる言葉に「脳腫瘍」という単語が聞こえてくる。 ん?と思って振り向くと丸山夏鈴さんでした。 単に一人でチラシ配りするだけでも大変なのに、言いにくい病気のことを全面に出して一人一人のヲタさんと話してる彼女。 僕は一言話したかったのでこちらからチラシをもらいに行きました。 以前ブログにコメントを何度かしたことを告げると名前を伺ってきて、「あ、覚えてるかもしれません。。」と気遣いの一言。 真っ直ぐにこちらを見る目線から彼女の真面目さが伝わってくる。 当たり障りなく病気にめげず頑張ってください。で会話は終了。 彼女と交わした言葉はそれぐらいでした。 残念ながらその後彼女のライブを見ることはありませんでしたが、福島で孤軍奮闘してる子という自分の中のスイッチが入ってからはたまにブログを見に行くようになりました。 しかし数カ月後に再入院。 そして今年。 公開されたレントゲンには、肺に転移したガンは肺を覆い尽くすほどの影となっている。 お医者さんは生きてるのが不思議なほどという状態らしい。 楽天的な僕は、いつか好転して小さな奇跡が起きればいいなと遠巻きに見てる程度で、正直その先の病状は辛くて直視できませんでした。 ただ、TLに流れてくるライブの成功やレコーディング、CD発売を見て、少しでも進んでるのを見て喜んでました。 せめて今年の夏フェスの何か出れればなぁなんて悠長な希望を持ってたんですけどね。 アイドルから勇気をもらえた アイドルになって夢を与える そんな言葉が使い古されてん10年。 でも今のアイドルからそれを感じやすいのは、どの子も生き様を晒してまで本気になってる。そんじょそこらのタレントさんや芸能人では伝えられない思いの強さ。 それが伝わるから僕は現場に行ってますし、そういうのを隠さず全面に出す子を好きになる事が多い。 なんかこう、丸山夏鈴 という名前がいい意味でアイドルの墓標になればいいなと。 アイドルが女優や歌手より下という存在ではなく、 恥ずことなく全身全霊で挑む価値ある職業であり、それに挑んだ子がいた。という象徴的な墓標になればいいなと。 彼女には荷が重いかもしれませんが、アイドルが単なるブームやバブルで終わるものではないように。 その場にいる人たち少しでも幸せだった思える場になるように。 天から見守ってててください。
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Last updated
2015.05.25 18:17:44
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