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カテゴリ:クラシック音楽
「今日のクラシック音楽」 ヴェルデイ作曲 オペラ「運命の力」
今日の記事は2006年11月10日に書いたものを、そのままの形で再掲載させていただきます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1862年の今日(11月10日)、イタリアの作曲家ジュゼッペ・ヴェルデイ(1813-1901)が書きましたオペラ「運命の力」が旧ロシア帝国のペテルブルグで初演された日です。 前作のオペラ「仮面舞踏会」での性格描写がよりいっそう劇的に描かれるようになった作品で、彼のオペラ作曲家としての中期を飾る傑作オペラです。 (あらすじ) 時代はスペインとイタリアの18世紀中頃。 スペインの侯爵の娘レオノーラは、インカ王家の子孫であるドン・アルヴァーロと恋仲で、駆け落ちしようとした矢先に父の侯爵に見つかり、その時のアルヴァーロのピストルが暴発して侯爵は死んでいまいます。 二人はそのまま逃げ去りますが、侯爵の息子ドン・カルロは復讐を誓って妹レオノーラとアルヴァーロを追跡する旅に出ます。 逃げた二人は途中ではぐれてしまい、レオノーラは修道院に入って信仰の道へと進みます。 一方、アルヴァーロは彼女が死んでしまったと思い、イタリア戦線で仕官となり、レオノーラの兄ドン・カルロと事情を知らぬまま親交を深めます。 ある日、ドン・カルロはアルヴァーロの持っている小箱の中に妹の肖像を見つけて仇と知り、決闘をするが邪魔が入って決着がつかず、その後運命の呪いを知ってアルヴァーロは修道院に入るも、ドン・カルロの発見するところなとなって、アルヴァーロは彼を刺してしまいます。 血で濡れた剣を持って洞窟に入り、そこでレオノーラと再会しますが、迫ってきたドン・カルロは妹を刺して自分も絶命します。 アルヴァーロに看取られながら彼女は息絶えて幕が降ります。 美しいアリアに散りばめられたヴェルデイオペラの真髄を味わえる、音楽も見事なドラマテイックなオペラです。 愛聴盤 マリオ・デル・モナコ(T)、レナータ・テバルデイ(S)、エットーレ・バステイアニーニ(Br)、ジュリエッタ・シミオナート(Ms)、 チェザーレ・シェピ(Bs)、 モリナーリ=プラデルリ指揮 ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団・合唱団 (Decca原盤 ユニヴァーサル・ミュージック UCCD3560 1955年録音) 1950-60年代のイタリアオペラ黄金期の絶頂とも言える、歌手たちの最盛期に録音された盤でステレオ最初期の録音ですが、録音の古さを感じさせない歌手たちの凄さに魅入られてしまいます。 これほどの歌手たちを揃えたスタジオ録音は、おそらくもう不可能と思えるほどで、まさに「空前絶後」の声の競演を聴かせてくれる、これこそ「人類の遺産」と呼ぶにふさわしい名盤です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「今日の音楽カレンダー」 1862年 初演 ヴェルディ オペラ「運命の力」 1868年 誕生 フランソワ・プーランク(作曲家) 1872年 初演 ビゼー 「アルルの女」第1組曲 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「今日の一花」 秋薔薇(サプライズ) 撮影地 大阪市立長居植物園 2008年11月5日 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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