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カテゴリ:サッカークリ日記
5月3日4日と4試合ずつの練習試合。そして今日は、移籍後初めての公式戦。8人制。3チームで1位抜けの予選リーグ。 このチームの子どもたちは、土日は練習試合ほとんど練習試合をしていますが、公式戦に出るのは初めてとのこと。試合前に渡されたダブダブのユニフォームも凛々しく、笑いを誘う。 第一試合、1分に先制され、前半で0-3。練習試合でもいつも大差で負けているチームとのこと。クリもまだまだ遠慮しているのか、8人制にも関わらず、左サイドに張り付いているような動きです。ハーフタイム。 水筒を取りに応援席のそばまで来たクリにお小言。 「8人制だぞ。ピッチ全体を全てカバーしろ。FWの後ろにスペースが空きすぎ。攻撃の時は、お前がフォローしてどんどん前にいかなきゃ。ゴール前にチャンスはいっぱいあるぞ。」 「分かってるよ。」 「分かってない。全力で走ってるか? タク一人で頑張ってるじゃん。あいつが出たら、バックのカバーはお前がやれよ。行くときはどんどん前に行け。点取らないと勝てないぞ。」 「分かってる。」
後半。 (おお。) 何かに目覚めたかの様な動きです。センター付近でボールを奪って前へ。サイドへ流れながら1人、2人抜く。イン・イン・インから、ルーレット。トップにいたケンジの頭を越えるパス。ケンジが走りこんでキーパーを交わす。後半開始早々、1点返す。 この1点で、チーム全体が活気付き、前半とはまるで逆にずっと押しっぱなし。 行け行けの15分間。6分、クリが、また、センターラインで奪ったボールを前線にパス。抜けたところへケンジが走りこむ。2点目。後りの5分は押せ押せ。残り2分、タクのフリーキックからユウが決める。同点。 「あと、1点 !!!。」チームの中から声も出始めた。 (いい感じになってきたなあ。) 結局、3-3の引き分けに終わりましたが、初めての公式戦での緊張感とそれによるチーム全体の集中力。いい経験をしたと思います。
初めて公式戦に望んだ選手たち。ピッチの周りにはこれも初めての親たち。 「シュートー!」とか「クリア!」とか。 段々、エスカレートして「何でもっと大きくクリアしないんだ!」「ボール取ったら大きく前に蹴るんだよ!」「追い風だからロングボールでどんどん行けよ。」まで。久しぶりに自分も1親としてゲームを見ていて興奮気味だったので、気持ちは分かりますが…。 おとなしそうなお父さんのすごいこと。よく、“スポーツ経験の少ない文系の親の方が熱くなって大声を張り上げる”と云われますが、まさにそんな感じ。勝ち負け、成長、レベルアップなど、スポーツの中で汗をかいたり、悩んだ経験のない人ほど刹那的になってしまうようです。 このチームは、中学生まで一環して育成しているので、あせらずに育ててくれている方針が良く分かります。試合でも大きく蹴りだせなんていう指示は一言も出ませんし、失敗してもチャレンジに対しては大きな声で褒めてくれる。 そのうちに親たちも少しづつ育成されていくでしょう。 「クリ、アシスト2つ、良かったなー。」 「え?」 「おまえ、自分で分かってないの?」 「あれ、最初のは、シュート。」 「・・・。シュートでも何でもアシストになるんや。」 「へー。へへへ。」 (考えてみたら、ループで頭を越えるパスなんて思いつくはずないか。) 「次のは、ケンジにパスしようとしたら、失敗して間を抜けてくれた。」 (いいの、いいの。結果がすべてさ。) 「OK、OK。いいんだよ。真ん中で相手にがんがんチャージして、前に出ようとしてたのが良かったんだ。」 「そぉ?」 「次もあの動きだぞ。ピッチ全体、ぜーんぶ、おまえのエリア。」 「えー。疲れちゃうよ。」 「・・・。」(あせらない、あせらない。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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