そもそも、なぜ日本はデフレーションという総需要不足になったのか。もちろんバブル崩壊と緊縮財政が原因ですが、そこのプロセスをBS(貸借対照表)を用いて解説したことはなかったので、今回、三橋経済塾第十三期第一回講義でやってみました。
本件は極めて重要であるため、一般公開させて頂きます。
バブル崩壊後、日本の民間は極めて合理的に動き、借入金の返済や消費・投資の縮小に動いた。というか、借入金の返済を増やせば、当然、消費や投資という需要は減りますが。
そのタイミングで、何と政府が一見「合理的」な緊縮財政に走ってしまった。「政府の役割」を無視すれば、財政赤字の拡大を受け、黒字化を目指すのは合理的です。とはいえ、政府はそもそも黒字を目的とした組織ではない(民間企業は黒字を目指す組織)。
民間が合理的に需要を縮小している以上、政府は「非合理的」に赤字を増やし、需要を拡大しなければならなかった。
ところが、やったことと言えば、公共投資削減を初めとする政府支出削減と、消費税増税、医療費窓口負担引き上げという国民負担の拡大。結果的に、誰もが支出を減らし、需要が縮小し、所得が減り、さらに支出を減らすというデフレスパイラルに突入してしまいました。
それにしても、実は政府の役割を考えるならば、需要不足期に財政赤字を拡大することは、一見、非合理的に見えて、合理的なのです。理由は、そもそも政府は貨幣的な制約を持たない上に、目的が「経世済民」だからです。
とはいえ、国民や企業にとっては黒字こそが合理的で、赤字拡大は非合理に見えます。結果、財務省を初めとする緊縮財政主義者たちが付けこんでくる。
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記事タイトル: 日銀のマイナス金利解除とYCC終了の背後に
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