|
テーマ:山登りは楽しい(12070)
カテゴリ:山の話
この山にはじめて登ったのは小学生のとき。両親と姉と私の4人でのハイキングだ。
当時の行程などはほとんど覚えていないのだが、おそらく伊勢原からバスで追分へ、そしてケーブルカーで下社へ、そこから表参道で頂上に行き、帰りは日向薬師へ降りたのではないかと思う。 2004年の4月に、ふと思い立って日光の「鳴虫山」を皮切りに中年単独山歩きを始めたのだが、早くも2回目の山行である「白毛門」で敗退し、挫折を味わった。そしてこの年の夏の猛暑に負け、夏は山歩きを躊躇せざるを得なかった。 そして10月。ようやく残暑もピークが過ぎ、秋の涼しさを実感できるようになった頃、一旦萎えていた山歩きの興味がまたむくむくと湧いてきた。そして山行の再開を決めた。そこでどの山に登ろうかと思ったとき、ふと頭に浮かんだのがこの「大山」である。 もちろん子供の頃の記憶もこの山を再開の山に選んだ理由の一つであるが、やはり一番の決め手はこの山の美しさである。 東京の都心部からでもこの山は条件が合えばよく見ることができる。多摩川の河川敷から見ると、富士山を背後に控えた丹沢山塊の一番左端にピラミダルな姿を堂々と見せてくれる。この山は昔から信仰の山として有名だが、人々から信仰の対象として崇められるのも当然といえるぐらい崇高な姿だ。 ただ、信仰の山としての地位が確立されてしまうと、その分、純粋な登山としての興味の対象から外れてしまうのも事実である。そんなわけでこの美しい丹沢前衛の山は、丹沢の表尾根などに比べると少々肩身の狭い思いをしてきた山なのだ。 さて山行日も決め事前計画も万全にし、3回目の山歩きを計画した。ところがなんと前日に台風が上陸するという。まあ台風一過の秋晴れを期待して、当日は朝5時前に家を出た。 ところが小田急線に乗って伊勢原に近づくにつれ、空が低くどんよりとしてきた。伊勢原からのバスを降りる頃にはついにポツポツと雨が降り始めた。 まあ雨具を着込んでの山歩きも一度は経験しておかないと思い、ケーブルカーから降りると買ったばかりのゴアテックスの雨具をザックから取り出し、出発に備えた。 コースは下社から二重滝を通り、見晴台経由で頂上を目指すことにする。二重滝までの道すがら、前日の台風でなぎ倒された木が転がっている。そして二重滝につくが、滝の水量が多く、かなり迫力がある。 相州大山Part2に続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[山の話] カテゴリの最新記事
|