ダイヤ それは現在から脱出するための“チケット”
ダイヤ それは家族を奪還するための“切り札”
ダイヤ それは暴かなければならない真実のための“証言”
『ブラッド・ダイヤモンド』
監督・・・エドワード・ズウィック
出演・・・レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・コネリー、ジャイモン・フンスー、マイケル・シーン 他
【STORY】
ダイヤの密売人であるダニー・アーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は、巨大なピンク・ダイヤを隠し持つソロモン(ジャイモン・フンスー)という男の存在を知る。一方、ジャーナリストのマディー(ジェニファー・コネリ)は、反政府組織 “RUF”の資金源となっている“ブラッド・ダイヤモンド”の真相を探っていた・・・。
これは凄い映画を観てしまった・・・
鑑賞後のみなさまの、声を聞いてはいたけど、これ程までとは・・・
ちなみに、感想には少しネタバレあります。。。
やはり一番辛いのは、内戦のシーン。特に少年兵たち。
主人公の一人でもあるソロモン(ジャイモン・フンスー)の息子ディア~、利発な普通の男の子だった彼が 銃を持たされ、殺人を強要され~だんだんと兵士になってゆく姿には、涙が止まりません。
ああいう子供が、一体何万人いるのでしょう?
どこの国でも紛争中には、子供達が兵士に育てられます。
善も悪も自分では、わからない年齢に洗脳される恐ろしさ・・・洗脳には麻薬も使われるらしい。
この映画は紛争ダイヤを取り上げられていますが~
その存在も知らず、こういう形の内戦が起こっていたこと。何も知らなかった私。
本当に無知な人間だって思い知らされます。
なんて ちっぽけな存在・・・小さなことに一喜一憂してるのが、情けないです。
レオは素晴らしかったです~~~
『ディパーテッド』ではなく、こちらでノミネされたのが~よ~~く分かりました。
この演技は良かったです!主演男優賞取れてもよかったのでは?
しつこいようですが、『ディパーテッド』より数段よかったと思います。どちらを先に撮ったんでしたっけ? (こちらが後みたいですね)
この役作りは大変だったと思います。
内容が内容だけに、生半可な気持ちでは演じられなったと思うなぁ。。。
悪人なんだけど~その根底にある両親のむごい死や、誰も信じない心のどこかに、人を信じたいという繊細な気持ちも 見え隠れする・・・レオ、やはり貴方は凄いですよ~ 拍手。。。
ジャイモン・フンスーはこういう映画には不可欠な方。
今回もあまりにもぴったりで「役」じゃないみたいでした。
子供を思う強い気持ちが、彼にどんなことでもさせてしまう。説得力ありました~
冷酷な兵士となってしまった息子が、自分の息子に戻るとき・・・涙、涙。
ラスト近く、レオとの絡みが良かったです。ここでも泣きました・・・泣きました・・・
ジェニファー・コネリーもとてもよかったです。
知らなかったんですが、彼女自身~実際にアムネスティー・インターナショナル(国際的人権団体)の活動をしているそうで・・・
今回のこの作品にも、強い思い入れがあったみたいです。
そういう強い気持ちが、スクリーンからも感じられて ただの美しいジャーナリストではなく
この状況をなんとかしたい~というメッセージが感じられました。
アフリカの大地・・・
大地の赤い土は血の色・・・
シエラレオネ、そういう国があるということすら 知らなかった・・・(とても恥ずかしい)
マリー的お気に入り度 ・・・ ★★★★★★★★★☆ (レオ=ダニーの最期、切なかったけど~彼女がいてくれて良かった)