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カテゴリ:映画
怖ろしくも、哀しく、美しい 12歳の初恋。 『ぼくのエリ 200歳の少女』 監督・・・トーマス・アルフレッドソン 原作・脚本・・・ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト 出演・・・カーレ・ヘーデブラント、リーナ・レアンデション、ペール・ラグナル、ヘンリック・ダール、カーリン・ベリィクイスト 他 【解説】 スウェーデンのスティーヴン・キングこと、ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストのベストセラー小説を映画化した異色ラブストーリー。 孤独な少年がバンパイアと初めての恋に落ち、戸惑いながらもその現実を受け入れていく過程を詩情豊かにつづる。 本作の核となる主人公役を演じるのは、カーレ・ヘーデブラントとリーナ・レアンデションという無名の子役たち。彼らのピュアな魅力が光る、残酷だがはかなくも美しい愛の物語に圧倒される。 【STORY】 ストックホルム郊外で母親と暮らす12歳のオスカー(カーレ・ヘーデブラント)は、内気で友達もなく、学校では同級生にいじめられていた。 ある晩、彼はアパートの隣の部屋に引っ越して来たエリ(リーナ・レアンデション)という少女と出会う。 学校に通わず、昼間は外出もしないミステリアスなエリにオスカーは恋心を抱くようになった。 同じころ、近くの街では青年が逆さづりにされてノドを切り裂かれ、血を抜き取られるという残忍な殺人事件や失踪事件が相次いで発生。 やがてオスカーはエリの正体が不老不死のヴァンパイアであり、一連の事件の犯人であることを知る。 観たい観たいと切に思っていました。 少し前に鑑賞出来ました~。 予想通り、こういう雰囲気が好き好き。 北欧好き ヴァンパイア好き 美少年も好き これだけ好きな材料が揃っていたら~嫌いなわけがない・・・(笑) 大昔、萩尾望都さまの「ポーの一族」に嵌っていた。 ヴァンパイアとして生きる少年のお話。 周りの人々が歳を取り、逝ってしまっても、自分たちは歳を取らない。いつまでたっても美少年のまま。 人の一生は、短く儚いから美しく輝くのだ・・・とその時知った気がする。 最近・・・どんなに優れた映画でも 観てすぐに書き留めておかなければ、忘れてしまうことばかり。 それなのに、この作品~見てからかなり時間が経ったのに はっきりと覚えている。 北欧の国、スウェーデン・・・ 昔から憧れていた北欧三国のひとつ。 スクリーンから伝わる透明感。 例えれば、自分が立ちくらみになって辺りが真っ白になってしまう感覚(コレ、私にしか分かりませんか? 苦笑) 白い世界にほとばしる真っ赤な鮮血。 そのコントラストが非常に美しい・・・ 静寂が・・・冷たさが・・・痛みが、そして美しさが伝わってくる。 こんなにリアルに感じる作品って久しぶりな気がする。 理不尽なイジメに合う孤独な少年。 学校へも行かず、夜しか部屋から出てこない少女。 雪が降るのに薄着で裸足。 どうみても異質な少女だけれど、この2人が惹かれあうのは必然。 金髪が美しい少年、カーレ・ヘーデブラント。 抑えた話し方、上目遣い・・・イジメにあってる現場へ駆け込んで庇ってあげたくなる! おばさん(私)の母性本能くすぐりまくり。 謎めいた少女、リーナ・レアンデション。 ちょっとジプシーのような風貌にも見える。 どちらかというと南国が似合うようなエキゾチックな雰囲気。 血を求める彼女にゾクっとした・・・。 少女が父と呼ぶ人は、長い間彼女の為に罪を犯してきたのでしょう・・・ でも、彼は歳を取り~最近は思うように血も集められない。 その最期は残酷で哀しい。 これからはその役目は少年になるのだろう・・と思わせるラスト。 凄く心惹かれる作品だった。 マリー的お気に入り度 ・・・ ★9個半 (観てすぐだったら★10個だったかも?) ハリウッドリメイク作品が気になる。きっと大げさにホラーちっくな映画なんだろな・・・(偏見?) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年12月07日 22時51分43秒
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