1780278 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ガードマンのつづる日常

ガードマンのつづる日常

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2004.09.18
XML
テーマ:人間関係(921)
カテゴリ:カテゴリ未分類
 解体屋の時の話。私の師匠は山形の人で力持ちである。プロレスラーに憧れていて、オーディションを受けに行った事があった。「惜しいなー! もうちょっと、タッパがあったらなー」と言われたそうだ。ブッチャーのファンで毎日、東スポを買っていた。
 力持ちだという噂である。先輩の話では「ドラム缶、水満タンを担ぐよ、彼は」という。水180リッターだから缶の重さも入れたら200K以上はある。

 一服の時だった。9尺のサッポートが12本あった。一本が25Kg、12本だから300Kgある。「あれ、担げるの?」と聞いた。「ふーん、12本か、出来るよ」と彼は軽く言った。彼はやおら立ち上がって、チェーンを探した。腕がまわりきらないからだ。皆がはやしたてた。「ヨイショ!」掛け声一つでその12本を担ぎ上げた。そして、どうだ!という顔をして、その12本をその場に放り投げた。大きな音と共に、彼の怪力は本当だった事が証明された。

 「うちの田舎じゃ、皆、オレくらい担ぐよ」と彼は我々が騒ぐのを不思議な顔つきで眺める。彼の田舎は林業、きこりである。小さい頃から山の仕事を手伝っていたという。
 「お信」のドキュメントをテレビでやっていた。昔の人は米俵5俵を担いで運んだという。1俵60Kgだから5俵で300Kg、人がこういう重労働をやっていた時代があったのだ。

 相撲が弱くなったという。重労働をしていた裾野が消滅しているのだから、昔のような力士が日本から登場するのは難しいかもしれない。私は貴重な歴史の最終ランナーから「解体の技術」を教わった事になる。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2004.09.18 19:15:20
コメント(2) | コメントを書く


PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

杉山巡

杉山巡

お気に入りブログ

図書館の本 New! ぼちぼち7203さん

📝中国古都📚西安🏺… New! (*^−^)ノ kohteiさん

どっしりと立つ New! 釈迦楽さん

地獄と天国 tosihopeさん

本好きの子供に育て… あんずの日記さん

コメント新着

 松崎例@ 御悔やみ申し上げます 高田集蔵先生の御導きの様で御座います
 杉山巡の二女@ Re[20]:二女です いままでありがとうございました。(11/18) 人間辛抱さんへ 命日が近くなり、父のブ…
 人間辛抱@ Re:二女です いままでありがとうございました。(11/18) どうもお久しぶりです。 心より哀悼の意を…
 イナミノニマニ@ Re:印南野きつね さんへ(04/23) 隠れ念仏。場所によっては虐げられた時代…
 Soa@ Re:武蔵小杉駅(東急)のおにぎり屋さん(12/10) 武蔵小杉(下り)ホームのおにぎり屋懐かし…

フリーページ


© Rakuten Group, Inc.