昨日の18時に三光マーケティングフーズ(2762:東2)が「新設分割及び新設会社の株式譲渡に関するお知らせ」を発表しました。三光マーケティングフーズは以前保有していた時期がありますが現在は保有しておらずウォッチしているだけになっていました。2月7日の日記でも書きましたが今期は大赤字に転落しており東京チカラめしが業績の足を引っ張っていましたが、今日のプレスリリースはその東京チカラめし事業を新設会社に移したうえで譲渡するという内容でした。
三光マーケティングフーズは元々居酒屋事業を展開しており、この業界での収益力は高い方でした。ただ、景気の低迷もあり新規事業として「東京チカラめし」を始めました。牛丼業界は吉野家・すき家・松屋で高シェアを有していましたが、東京チカラめしが「台風の目」と言われた時期もあり、大手の一角に食い込んでくるのではないか・・・と言われていました。他の牛丼チェーン店が「煮る」牛丼だったのに対して、チカラめしは「焼く」牛丼で最初は物珍しさもありかなり業績を伸ばしていました。ただ、他の大手牛丼チェーンが「焼く」牛丼に参入したり、チカラめしには「ご飯がまずい」とか「オペレーションがなってない」ような噂もあり、急速に業績が落ち込んで大量の閉店を行っていましたね。。。
現在は88店舗有していますがそのうちの68店舗を譲渡するという内容であり、残る20店舗についてもおそらく業態転換して「東京チカラめし」からは完全撤退となるでしょう。三光マーケティングフーズの連結売上高に占める割合は13.4%なのでそれほど大きくはないですが、数年前は高成長している業態のように言われていましたし、居酒屋事業の不振をチカラめし事業で補う、業態転換を進めていくような感じだったのでそれからわずか数年で完全撤退になるのも時代の流れが早いな・・・って思います。
私はチカラめしには一度も行ったことが無くどんな感じかは正直分からないですが、でも大手に対抗してチャレンジしていた企業なので出来ればもっと頑張ってほしかったな・・・って思います。他のグループに属すようになってもそういう「チャレンジ精神」は持って頑張ってほしいですね^^
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