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relayer2011の航海日誌

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2011.01.19
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NNAA.ASIAというアジア・ニュースサイトにトヨタのタイ現地法人社長のインタ
ビューが載っていたので、概要をまとめます。

記事掲載 1月19日

(1)トヨタ、今年36万台販売へ。バンポー工場増強で需要に対応。
(2)昨年は前年比41.4%増の32万6,007台で市場シェア41%。
(3)「昨年は販売好調を受け、生産が間に合わない部分もあった。現在進めている
バンポー工場の増強で、今年はさらに販売台数を伸ばせるとみている」
(4)販売目標の内訳は、乗用車が16万2,000台、商用車が19万8,000台。
(5)「プリウス」が、消費者の環境意識の高まり、石油価格の高騰などで販売が伸
びると期待。
(6)タイ投資委員会(BOI)から認可を受けているエコカー事業について、「現
在、開発準備中で、2年以内に発表といきたいが、可能かはっきりしない。エコカー
の投入は、認可を受けている企業の中で一番最後になるだろう」
(7)人気モデル「ヤリス(日本名:ヴィッツ)」は、最高で1リットル当たりの燃
費が26.5キロと、タイ日産自動車(NMT)が生産し日本に輸出する小型車「マー
チ」の燃費26.0キロを上回る。タイへの新モデル投入の時期が注目。
(8)タイのトヨタ自動車工場は、東部チャチュンサオ県のバンポー、ゲート
ウェー、バンコク東郊サムットプラカン県サムロンの計3カ所にあり、現在バンポー
工場の増強を進めている。年産能力を月内に昨年の12万台規模から14万台規模まで、
9月にさらに22万台規模まで引き上げる計画。2,000人の新規雇用を予定。
(9)バンポー工場では、世界戦略車(IMV)の1トンピックアップトラック「ハ
イラックスVIGO」とスポーツ多目的車(SUV)「フォーチュナー」を生産。
チャチュンサオ県バンパコンにあるエンジン工場の増強と合わせ総額80億バーツ(約
225億円)を投じる。
(10)TMTは先に自動車生産の3工場合わせた年産能力を65万台に引き上げる計
画。、バンポー工場増強も同計画の一環。
(11)昨年の3工場合わせた生産台数は63万台。
・・・以上…

一方、昨年1年間のタイの自動車市場(販売台数)は約80万台。別のニュース・ソー
スに出ていたトヨタの予測によると、2011年は7%増の86万台とのことです。

ついでとってはなんですが、タイの隣国マレーシアのトヨタ現地法人UMWトヨタの
2010年の販売台数は12%増の9.2万台だったそうです。、マレーシアの場合は、同国
のメーカー2社が上位を占め、トヨタが3位、ホンダが4位です。

2010年のASEAN域内の販売台数ベスト3は、1位タイ、2位インドネシア、3位マ
レーシアということになりそうですが、この3カ国で約200万台前後になると思いま
す。

タイも昨年は過熱気味でしたし、株式市場もインドネシア同様大幅上昇しましたが、
株式市場はともかく、自動車販売は安定的に伸びて行ってほしいな、と思っていま
す。

何よりも、今やタイは自動車生産大国へと突き進んでいるようです。タイ生産の日
産・マーチの日本への逆輸入が昨年話題になりましたが、上記記事にあるように、ト
ヨタもタイ国内での販売台数の倍近くを生産し、タイから輸出していますし、ホンダ
も同様だと思われます。自動車生産が伸びるということは、途方もない数の部品が必
要になることから裾野の広い部品企業にも恩恵があり、さらに関連産業を含めると、
経済発展に大きく貢献していくことは間違いありません。そのことにより、自動車生
産工場だけでなく部品工場、関連産業それぞれに従事する労働者需要も生まれ、雇用
の創出と所得の向上、それがさらに自動車購入層の拡大へとつながっていく可能背が
あります。

長期的にはタイという国も大変魅力的な国だと思いますので、今後も注視していくつ
もりです。






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Last updated  2011.01.19 20:03:56


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