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里山暮らし、ときどきヨーロッパ・ロングステイ

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2007年11月17日
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アッシジ事件ウンブリア.jpg
アッシジ旧市街から、フランチェスコが臨終を迎えた「サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会」を望む。

今週は、例会出席のため東京に出掛けたり、
ウチの彼が所属している某文芸同人会に一緒に参加するため
箱根に出掛けたり、気ぜわしい一週間でした。

で、例の「恐ろしい?事件」の顛末を書くのが
遅くなり、お待たせ致しました。
話はアッシジのホテルのロビーに戻ります。

一息入れようとロビーに腰を落ち着ける前に、ちょっと
「私、先にお手洗いに行ってくるネ」と、サムエラさんと彼に
言い残し、地下へ続く階段を下りて行ったリミンでした。

地下には朝食用の食堂やトイレがあるのです。
誰もいませんでしたが、自分で電気をつけて、
三つ並んだ個室の真ん中に、何気なく入りました。

ドアノブのすぐ下に小さな鍵が差してあったので、
迷わず鍵を回しました。

ほんの少し、ツっかかるようだったので、
ドアを引き気味にしてもう一度回したら、
カチリと音がして鍵がかかったのですが‥

この「カチリ」が地獄への第一歩だとも露知らず!
こんなところにまで可愛い鍵が付いているなんて、
イタリアって、お洒落~なんて思っていました。

さて、いざ出ようと‥
さっき右に回したんだから、こんどは左よね~と頭の中で
反芻しながら回しましたが、ドアはピクリともしないのです!

あれ?さっき左だったんだっけ?
逆かあ? と再度挑戦。
それでも、開きません。

右に回したり、左に回したり、ドアを押し気味にしたり、
引き気味に回したり、鍵穴からいったん抜いてみたり、
ノブを回しながらとか、とにかく考え付くことを全て、
何十回も繰り返してみたのです。

「カチリ」という音はするのです。でもドアは開きません。
非常用ベルなぞ、イタリアの田舎町にあろうはずもありません。
うーむ、困った!閉じ込められた!

ブルース・ウイルスなら、こんな時どうやって脱出するだろうと
映画を思い出しながら、脱出口を探します。
石造りの建物、しかも地下、窓はおろか隙間一つ無く、
ドアはピッチリと埋め込まれています。

いくらブルース・ウイルスでも、こりゃ拳銃でドアを壊すしかないよなー!
誰か入ってこないかと耳を澄ましても、食事時間でもないし、
客の到着時間にも外れた中途半端な時間帯です。

フロントの男性も暇そうにパソコンで何か見ていたし‥
そういえば、エレベーターに閉じ込められた映画では、
酸素があと何時間もつかというのがあったっけ。

一生ココにいることは無いにしても、
それまで酸素がもつかと思ったら、
なんだか急に息苦しくなってきた。
しょうがない、この際だ、ドアを叩いて助けを呼ぼう!

ところがアセっているのでしょう、イタリア語で
覚えていたはずの「助けて!」が出てこない。
とりあえず、咄嗟に口に出てきたスペイン語で
「ソコーロ!」とドアを叩きながら叫んでみた。

石のホテルはシーンと物音ひとつ聞こえない‥
待てよ、フロントは英語の方が分かるかも!
で、「ヘルプ・ミー!」ドン、ドン、ドン(ドアを叩く!)
疲れたら休み、と、繰り返すこと、数十回!

だんだん腹が立ってきた!
ウチの彼は何やってんだ!

きっとまた、サムエラさんと喋りまくっているんだろう!
異国の地で、一人で地下のトイレに行った妻が心配じゃないのか!

この間、私にとっては30~40分に感じたが、
ウチの彼は10~15分だと、いまだに言い張っている。

やがて、「大丈夫か?」と彼の声が聞こえたときは、
私はトイレの中で疲労困憊の極致だったような気がする。

結局、フロントの男性が外から鍵をバラシ始め、
「キィをドアの下数ミリの隙間から出せるか」試してくれと
いうことになった。

私はキィに付いている大きな玉飾りを、
震える指で、それでも慎重にと自分に言いきかせながら取り外し、
心臓が破裂しそうな思いで数ミリの隙間から外に向かって滑らした。

「カチリ」と音がしてドアが開き、フロントの男性が
壊しかけた鍵の残骸を手にし、申し訳なさそうに立っていた。

『ソーリー‥』と言ったようだったので、
作り笑いでニッコリしてみせ、振り向きざまに、
「アナタ!なんでもっと早く探しにこないのよ!」

後日、シニョーレ・キクチに言うと、
「よくある事件なんですよ」と、こともなげに言った。
ヨーロッパの鍵は日本と構造が違うので、
2度回しじゃないと、開かないものがあるという。

らせん階段に無理やり取り付けたエレベーターが
途中で止まり、閉じ込められるなんてのはザラだという。

翌朝、食堂の帰りに、トイレの鍵を確認しに行ってみたら、
鍵穴に、もうキィは差していなかった。

よくよく見たら、上部にスライド式の錠があり、
外人なら、ちょうど目の高さだろうに、
小さい私は目に入らずキィを回してしてしまったということらしい。

それにしても、三つの個室のうちキィが差してあったのは、
真ん中の一つだけ、両サイドはスライド錠だけだったのに、
それを選ぶ私は、ロシアン・ルーレットなら一番最初に
死ぬ人間だろうと思う‥。

書いているだけで、疲れが戻ってきそうなので、
話を変えて‥

イタリアでよく見かけたのが、
暖房器にかけられている花瓶のような↓こんな器。
スチームA.jpg

最初見たときから、
何するものなんだろう?と不思議だったのです。
スチームB.jpg

お湯を通して部屋を暖める暖房器に取り付けるのだから、
まさか花を生ける訳でもないだろうし‥

で、ある日、スーパーの売り場で発見したわ!
スチームC.jpg
中に水を入れ、このような↑アロマ・オイルを数滴たらす。
温められて湯気といっしょに部屋中に、いい香りが漂うしかけ。
昔からアロマテラピーが暮らしの中に普通にあったのですね☆

ウンブリア州3.jpg
ウンブリア州、オルヴィエート旧市街から、新市街、鉄道駅方面を望む。

この街は、白ワインで有名というだけあって、
バスに乗っていると、道々、葡萄畑が続いています。

ちょうど、新酒の季節でもあることですし、
次回は、ワイン街道のお話をお届け予定です。
では、またお会いしましょうね☆





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最終更新日  2010年07月13日 22時21分53秒
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