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多文庫の間まで

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Illimone

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2006.11.17
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カテゴリ:書評

当方が読んだのはカッパノベルズの昭和45年発行の第106版である。何と言っても初版は、昭和35年発行ですからものすごく再販が続いたわけです。カッパノベルズ発行の光文社とのお付き合いは、この<点と線>から始まったとの事で、11年目の昭和45年には、松本作品の出版部数は1000万部に到達したとの事でした。肝心のストーリーはと言うと、読み易いです。ず~っとSFばかり読んでいた当方にとっては、読んでて全然疲れません。わけの解らない星雲やエイリアンもロボットも・難しい理論の説明も無しで、しかも舞台が日本なので..。さらに今回の舞台は博多湾・そこの香椎潟で起きた男女の心中死体の発見からストーリーは展開。完璧なアリバイ崩しと思い込みによる捜査の落とし穴。当然読んでいるこちらも捜査に当たっている刑事さん同様、犯人はだれなのかと捜査に介入してしまう。かってに思ってるだけですが。そして最後は、思いもよらぬ人物が犯人。と・まあ、こういった感じの一級品の推理小説。列車や飛行機の発着時間を使ったトリック崩しは、あの有名な戸津川警部だったかしら?どなたかいましたけど、乗り物の時刻表は旅の出来ない状況の人をもとりこにするようで。特にテレビが各家庭に広まる前の時代、言った事も見たことも無い土地の様子にあこがれる当時の人々がいたわけです。そこで事件捜査とはいえ何時に何処を出発して何処に何時に着き何処の宿に泊まりと言った文章は、人々の心をその土地へと向けさせたのでした。時間と経済的な余裕が出来たらゆっくり何処何処へ旅してみたいものだと。そして、これは、ストーリーの中に登場する一人の女性についても言える事で。ただ彼女の場合は、当時の不治の病という事でしたが。当時と比べると今は全てが明々白々で、便利で簡単で早くてお手軽って感じ。スカパーの旅チャンネルとリクルートのじゃらん!スマイル






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Last updated  2006.11.19 16:34:10
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