アルツハイマー最前線!
みなさん、こんにちは。 最近、「治癒」という状態に戻るには精神的な昇華が必要ではないかと思うようになりました。古代から語り継がれてきたチャクラや気の流れなど、目に見えない力をもっと詳しく勉強・実感していきたいと思う今日この頃です。 (転載開始) 脳に病変つくる「Aβたんぱく」なくせ アルツハイマー最前線 アルツハイマー最前線:/上 脳に病変つくる「Aβたんぱく」なくせ アルツハイマー病がドイツで初めて報告されて、今年で100年。ここ数年、予防や治療につながる有望な研究成果が出ており、「あと5-10年で特効薬が誕生する」と予測する専門家もいる。研究の最前線を報告する。【小島正美】 ◇ワクチン療法開発、着々と----「消しゴム」誕生に望み アルツハイマー病の患者の脳に共通して見られるのは、「老人斑」といわれるシミのような病変だ。その主な成分は、アミロイドベータ(Aβ)たんぱく。これが凝集して塊となり、塊が増えていくと神経細胞が死に、脳が萎縮(いしゅく)していく。 アルツハイマー病の研究で知られる東京都精神医学総合研究所の秋山治彦参事研究員は「治療薬の最大の焦点は、Aβたんぱくの凝集をいかに防ぎ、どう除去するかにしぼられてきた」と話す。 ●抗体づくり つまり、Aβたんぱくをなくす"消しゴム"を作れば良い。この考えでいま有力視されているのが、人の体内にAβたんぱくの抗体を作る「ワクチン療法」だ。 米国のエラン社は99年、Aβたんぱくをマウスに注射すると、同たんぱくを分解・除去する抗体ができることを確認。01年から、約300人のアルツハイマー病患者を対象に、同たんぱくを注射する治験を始めた。 その結果、多くの患者で実際に抗体ができ、老人斑の減少が見られた。しかし18人(6%)に髄膜脳炎が出て、治験は中止された。免疫細胞が活発になりすぎ、脳炎が生じたと考えられている。 ●副作用対策 これを教訓に、副作用のないワクチン療法開発に焦点が移った。 その一つの先端を走るのが、国立長寿医療センター研究所(愛知県大府市)の原英夫研究員らだ。Aβたんぱくを作る無害なウイルスを腸溶剤カプセルに入れ、口から飲ませて腸で抗体をつくる方法を研究している。 アルツハイマー病のモデルマウスで実験したところ、予想通り腸に抗体ができ、その抗体が脳に移って、Aβたんぱくの蓄積を抑えることが分かった。副作用はなく、迷路テストでマウスの認知能力向上が確認された。サルの実験でも老人斑が減ったという。 後は、人の臨床試験で効果を確かめるだけだ。原さんは「経口ワクチンで根本的な治療法に望みが出てきた」と語る。 ●DNAを利用 一方、東京都神経科学総合研究所の松本陽参事研究員らは、Aβたんぱくを作り出す遺伝子を組み込んだDNA(プラスミド)をマウスに注射し、抗体をつくらせる方法を開発した。 注射しないマウスに比べ、Aβたんぱくは2分の1に減り、過剰な免疫反応など副作用はなかった。松本研究員は「ウイルスを使わない点で、より安全だ」という。 また、林原生物化学研究所(岡山市)の研究陣は、副作用が起きないよう、同たんぱくだけを攻撃する抗体を効率よく作るペプチドワクチンを作った。 ペプチドはアミノ酸がつながったもので、合成装置で作る。マウスに鼻から投与したところ、抗体が大量にできた。三輪尚克・同医薬事業開発プロジェクト・サブディレクターは「鼻や口から投与できるうえ、製造コストが安いのが最大の利点」と、将来の医薬品候補になると話す。 アルツハイマーの原因を取り除く「消しゴム」が生まれる日は、そう遠くなさそうだ(毎日新聞社)。(転載終了) アルツハイマーは先進国ではかなり深刻な病気です。私も普段からアルツハイマー患者に接する機会が多いのですが、通常の痴呆に比べて、進行が早く、人によっては暴力行為を呈することもしばしば。介護にも非常に手を焼きます。アメリカでもアルツハイマー治療薬の特許をめぐって、十年以上前から激しいバトルが繰り返されています。1996年、アルツハイマー病の世界的権威である斉藤綱男博士(当時UCDS(University of California, San Diego所属)が、プロの手によるものと思われる方法で、射殺された事件が当時は大きく報道されました。 それはさておき、あくまでも「対処療法」としてこのような異常タンパクを取り除く安全な手法が確立されれば、医療・介護そして家庭の負担がかなり減るかも知れません。私たちにはもともと、異常タンパクを取り除く機構がそなわっている(ヒートショックプロテイン)のですが、アルツハイマーになる人はその機構が作動しません。根本原因はやはり、免疫力、つまりミトコンドリアの機能異常でしょう。