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テーマ:韓国!(17020)
カテゴリ:ジャーナリスト
【緯度経度】ソウル・黒田勝弘 好ましい韓中歴史紛争(産経新聞社イザ!)
韓国と中国の“歴史紛争”が再燃の兆しを見せている。中国の古代史研究が朝鮮半島から中国東北(旧満州)地域における韓民族の独自の歴史を認めず、この地域の古代史をすべて“中国史”として取り込もうとしていることが新たに明らかになり、韓国が猛反発しているからだ。 2004年の“高句麗史論争”に続く第2幕という感じだが、こうした中国の“歴史覇権主義”について韓国では「中朝国境地帯での将来の領土紛争を封じ込めるための布石だ」「国内の少数民族の分離独立を抑えるための歴史囲い込みだ」「経済発展を背景にした大国主義、膨張主義の表れ」と政治・外交的な狙いに注目している。 これらは北方の陸の話だが、南方の東シナ海でも最近、韓国政府がEEZ(排他的経済水域)内の暗礁に設けている“海洋科学基地”に対し、中国政府が「中国のEEZと重なる所での一方的な活動は遺憾」と問題提起している。 韓国では中国が海でも韓国の立場を脅かそうとしていると受け止めている。韓国としては反日、反米に加え中国とも“摩擦”を抱える事態になっているのだ。 しかし今のところ双方の政府は陸でも海でも事を荒立てないよう自制、静観の姿勢だが、韓国ではとくに歴史問題に関し「日本に対しては大統領まで先頭に立って非難しているのに中国に対してはなぜ歴史歪曲(わいきょく)を追及しないのか」(東亜日報など)と世論は政府批判を強めている。 先の“高句麗史論争”では、中国社会科学院の辺境歴史地理研究センターが進める「東北工程(プロジェクト)」が古代・高句麗(紀元前1世紀~7世紀)の歴史を中国の一地方政権史と位置付けていることが明らかになった。これに対し韓国では「韓民族の独立国家の存在を否定する歴史歪曲、歴史侵略」と非難がわき起こり、両国政府は事態の改善で“合意”していた。 ところが最近、中国科学院の歴史研究書が高句麗史の“中国化”をさらに推し進めているほか、韓国が韓民族国家だったとする渤海国(7~10世紀)についてもこれを否定。また古代中国の支配圏が現在のソウル付近にまで広がっていたとする内容が含まれるなど「中国史の膨張ぶり」が判明し韓国の学界や世論を刺激している。 渤海国については諸説があり、韓国側の主張が国際的に確定しているわけでは必ずしもない。しかし韓国も中国も民族主義感情から自国の主張を絶対とする歴史研究では定評がある。 とくに近年の中国は経済発展による国力増大を背景に、領海拡張など領土ナショナリズムが目立つ。中朝国境の白頭山(中国名・長白山)についても、朝鮮族や韓国の影響力を排除して“中国化”を進めている。延辺朝鮮族自治州なども、漢族の人口増加で朝鮮族自治州としての維持が難しくなっているほどだ。韓国では「白頭山も取られる!」と騒いでいる。 “韓中歴史紛争”は現代中国の国家的膨張主義と密接に関係している。それは少数民族問題を含む周辺との領土問題とも深くかかわっている。だから高句麗だ渤海だといっても決して昔話ではなく、むしろ現在から未来にかかわる現実的な問題といっていい。 この韓中の争いをながめながら、われわれ日本人はどう考えるべきか。韓国の民族主義感情が南の日本ではなく北の中国に向かうのは、日本にとっては悪くない。また気楽な(?)日本批判ばかりして留飲を下げてきた韓国に“中国脅威論”を実感してもらうのは、世界の現実を広く知ってもらう意味でいい。 あるいは韓国ないしはきたるべき“統一コリア”が、高句麗や渤海が存在したこの地域(旧満州)に民族的関心を持つことは、中国の膨張主義を牽制(けんせい)する効果があるかもしれない。とすると日本にとっては「韓国がんばれ!」か。 ここで面白いことは、北朝鮮が白頭山問題や歴史問題で中国に何も言っていない(ように見える)ことだ。中国側に有利になっているといわれる白頭山の国境線も、金日成時代に北朝鮮が譲ったとの説が有力だ。先ごろ平壌を訪問してきた韓国の歴史学者によると、北朝鮮の学者に「われわれは歴史問題で中国批判は難しいので韓国にがんばってほしい」と言われたという。 盧武鉉政権は“自主”が大好きだが、中国からの“自主”も今後の大きな課題だ。歴史的には日本のおかげ(日清戦争)で初めて中国からの“自主”を得たという経験はあるが、反米、反日をやりながら対中自主ができるのかどうか、これは盧武鉉政権の歴史的実験として見ものである。 <産経新聞> 皮肉満載のGJコラム。 取り合えず黒田さんに同調して、「頑張れ、韓国」 でも、さっきのエントリーに関連してる話題でもありますしね。今の日本の国防力では、中国一国でも厳しいのに、そこに韓国まで赤化して介入してきたら、いかに優秀な自衛隊とその装備とはいえ、数十倍の敵には苦戦必死でしょう。米軍介入まで本土防衛が可能とは思えません。 日本の為にも、極東の安全のためにも、韓国には一刻も早く目覚めていただかないと…ここまで来て、いつか目覚めるかもしれないなんてのは甘い幻想ですかねぇ(苦笑 楽天ブログ★アクセスランキング 登録してみました。クリックしてくれると、励みになります。 宜しくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月16日 18時07分37秒
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