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3月14日


MULLINO2 日本への行き来に使う巨大スーツケース、重量25kg。
イタリア人並みに荷物が多いわたしです。
午後2時過ぎ、オランダはスキポール空港着の
ヴァージンエクスプレス。
ロッテルダム中央駅までのチケットを買い、
電車に乗り込みます。
電車はちょっとしたアクシデントで少し遅れて発車。
状況が分からず一瞬うろたえるも、
イタリアで慣れているわたしは「まあこんなもんネ」と
一路ロッテルダムへ向かいました。

MULINO1

電車の中から進行方向左の風景を眺めていると、いかにもオランダ!
羊の群れ、ポツーンと風車、手をつないで散歩する老夫婦、乗馬するカップル、
運河に沿ってある遊歩道…。
本当に美しいのです。
話に聞くとおり天気は良くないのですが、
景色は本当に素晴らしいものでした。
しばらくして見えた巨大ショッピング・モールに心騒ぎ(あとで思えばこれはデン・ハーグHS駅)、
あっという間にロッテルダム到着。

SHUCHANLIVE1さて駅前で、友人Sから送られてきた
地図を取り出し、
彼とクラスメートがライブを
やっているというPUBへ
スーツケースをゴロゴロさせながら直行!
駅前の建物を左に曲がると
懐かしいJAZZビッグバンドの
ハーモニーが聞こえてきました。
もう地図は必要ナシ。
音のする方へ進むと、
一介の旅人がフラッと音につられて
入ってきたのだと勘違いした店のおじさんが、
ドアを開けてくれました。
懐かしいGROOVIN'です。
会場のお客さんも満員でノリノリ。

ほんっとに「懐かしい」!
10年前のわたしも(もちろんこんなに上手くはありませんでしたが)
こんな風だったのかなあ。またやってみたくなりました。

SHUCHANLIVE4かつてわたしがいた
バリトン・サックスの位置にいるのはMr.S!
実に唯一の東洋人であります。
いやー、やはりこんなふうに世界で
活躍している日本人を見るのは爽快です。
曲が終わって一同拍手。
指揮していた先生がMCにて、
「さてただいまの曲のソロは…。
バリトン・サックス、シュウ!」。
そうだったんですね…。
今一歩、間に合いませんでした。
残念。
とにかく濁りのない美しい音を持ったSAX隊に
拍手!

SHUCHANLIVE9
ところでせっかくPUBなんで、
何か飲もうと思い、
カウンターのお兄さんに
「ワン、オレンジジュース、プリーズ」、
と言うと、「ない…」。
そんなワケないでしょ、兄さん。
きっとわたしの発音が
悪かったのだね。
分からなかったのだね。
妥協して、
「ワン、コーク、プリーズ」。
あっ、出てきた。「いくら?」、
「▽#&%@$!」
分からん…。
テキトーに1ユーロを渡してみる。
すると「○@#%★&!?」

あ、足りないんだな。
ワタシ、「いくらなの?」
すると「(ま、いっか。)」ってな顔であきらめて引き下がりました。
絶対トクしたぜ、わたし。

SHUCHANLIVE11さて、ライブ終了。
友人Sのロッテルダム日常生活に
お邪魔しちゃったわたしです。
SAX隊の仲間数人と円卓を囲むが…。
会話できん。
テナーを吹いてたおとなしそうな青年は
Sの親友、ダニエレくん。
あーよかったイタリア人で。
しかもバリバリのローマ人。
おまけにわたしの勤め先と
彼の実家が近いという
ジモティーでございます。

さて、PUBをあとにし、3人でダニエレくんの家に移動。ここですごい会話が成り立つ。
わたし⇔S(日本語)、S⇔ダニエレ(英語)、
ダニエレ⇔わたし(イタリア語)。
わたしさえ英語ができりゃあね、ゴメンね、2人。

ROTTERDAM2ところで外は強風。
オランダでは当たり前なんでしょうが、コレ。
テナー・サックスを背負った人と
バリトン・サックスを背負った人が、
チャリンコで。
そして25kgのゴロゴロを押している旅人が。
ロッテルダムの町を
風に負けずに歩いていきます。
さて、ダニエレんち。
駅からほど近く、だだっ広い部屋。
床にCDがダダーンと並べてあります。
スミマセン、ミンガスバンドの『モーニン』かけて下さい。
好きなんですう。

去年ローマのパルマクラブに聴きに行ったほど好きなんですう(今年はサボったけど)。
ロニー・キューバーかっこいいねえ。

しかし、こんなイタリア人いるとは思いませんでした。
Sと熱いJAZZ談義を交わしています(もちろん英語にて)。はあ、
もう、まったく着いていけません、キミタチには。
音楽に国境はないというのは本当のことでした。
お煎餅のようなオランダのおつまみと永谷園のお茶漬のおまけに付いてくる
松茸風味のお吸物(なぜか…)をダニエレにゴチになり、
また、彼の同居人であるローマ人2人とイタリア語にてのおしゃべりを堪能しました
(それにしてもこの人たち、英語がうまいっ!イタリア人特有の変なアクセントがない!)。

ROTTERDAM1さて、Sの家へトラム(路面電車)で
向かいます。
駅のコンビニでちょいと買い物。
やっぱりパンはおいしそう。
イタリアとは違います。
おっ、寿司も並んでいます。
Sいわく、おいしくないんだそうな。
ところで駅にコンビニっつーのも
日本っぽい。
その商品の配置などもまさに
日本のコンビニといったところ。
イタリアには影も形もございません、
こんな店。
昼に開いていたのであとで気づいたのですが、マツキヨのような薬局も
ありました。すごい。

さてトラムですが、8番。
ウチと同じで覚えやすい!
チケットは1回乗るごとに1.60ユーロ。
トラム内に必ず検札の人がいるのでその人から買えます。
「持ってなーい」と心配せずともOK。
その代わり、ローマと違ってタダ乗りできないのがネックですね。
回数券も鉄道の窓口で買えたのですが、わたしは乗る毎に検札係から買っていました。
ユーロマスト(EUROMAST)という展望タワーを越えてすぐそこがSの家の最寄りの停留所です。
徒歩3分、アパートの2階がSと、同居人でピアニストのマサシくんの家でした。
オランダの家はガラス窓が大きく、カーテンをひかず開けていることもしばしば。
プロテスタントだから潔白さを示すためにこうしているというのは
『地球の歩き方』にも書いてあって知っていたのですが、
それでも好奇心で、ジロジロ覗いちゃいました、向かいの家。
ゴメンなさい。
だってあなたたち、オランダ人のくせに夜更かしなんですもの。

さて、この日の夕食はS手作りのラーメンです。
野菜炒めを手際よく作ってくれ、彼自身には「出前一丁とんこつ味」。
わたしは、共通の友人マグナムちゃんが先日持ってきたという
「天下一品」のスープと細い中華麺にて一杯。
そ・し・て。
ここでラーメン一杯じゃ足りないアナタにふくまみレシピ。
海外にいてはレトルトとはいえ残してはもったいないラーメンスープ。
コレを利用しておかわりパスタを作るのです。
用意するのは味のしみこみやすいショートパスタ。
「天一」(別に天一じゃなくてももちろん可)の残ったスープでショートパスタを煮込むだけ!
おかわりパスタのできあがり!
醤油を加えてもよし。
おいしく頂きました。

こちらのお宅へのおみやげは、紫地に牛の絵でおなじみのMILKAのチョコレート。
コレってオランダのらしいけど、イタリアの普通のスーパーに売ってるんだよねー。
前の月にローマに来たSがわたしへのおみやげに買って来てくれたのが
MILKAの巨大チョコ(ローマにも売ってるよー)と
木靴のキーホルダー(長崎にも売ってるよー)でした。
ウソウソ。S、ありがとね。

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