昨日はカラカラ浴場にローマのオペラ座を観に
三姉妹で出かけました。
最終日です。演目は前半がバレエ『ロミオとジュリエット』、
後半がオペラ、レオンカヴァッロの『道化師』と、
盛りだくさんの内容でした。
特にこれを観に来たかった理由は、
指揮者が吉田裕史氏だからなのです。
ローマのオペラ座を
しかも夏のカラカラ浴場の特設ステージで指揮するのが
日本人だなんて、感激ではありませんか。
日本人の誇り!
最近流行に左右されやすいわたしは
「千秋サマ命」ということでも注目(失礼?)。
『ロミオとジュリエット』は主役二人が素晴らしく、オケも最高でした。
出だしの弦のクレッシェンドなんて
ステレオのボリュームを上げていっているみたいな正確さでした。
しかし無知なわたしは
あの日本の「予想外の展開です」とかいう携帯電話のCMの曲が
コレだったとは知りませんでした。
そのフレーズのシーンの迫力ったらありません。
登場人物が観客席にまで迫ってきそうな勢いでした。
それから振付がカルラ・フラッチということもあってでしょうか、
とてもモダンな振付で、とても新鮮でした。
それに比べると『道化師』は、
トータルでステージ時間が長かったというのもあるのでしょうが、
観客の集中力にも欠けましたし、
歌い手もあまりよくなかった感じがしました。
わたしにはオペラは分かりませんのであくまでも素人の感想ですが。
この話の舞台は8月15日なので、
一日前の昨日は上演にはとてもふさわしかったのはいい点です。
ストーリーはとてもおもしろくて、
特に後半の芝居のシーンは引き込まれました。
ただ本当に残念だったのがマイクの調子がよくなかったのと、
ソプラノの低音がイマイチだったこと、
途中で帰る人が多かったことです。
あとオケも弦のピチカートの音程がけっこうヤバかった?多分。
21時からの上演で0時過ぎまでかかりますし、
場所が中心地から離れており、観光客には不便で危険ということで
仕方がないのではありますが。
今回は2つとも見応えのある出し物だったので、
2つ一緒にしなくてもよかったのではないかと思いました。
それにしても、ブラヴォー、マエストロ吉田。
最後はスタンディング・オべーションでしたよ。
日本も捨てたモンじゃないですね。