あさちんの別荘のある湖畔の街マルタ (Marta)への小旅行です
(ちなみにイタリアの近くの島国Malta共和国とは異なります、
イタリア語が話せないわたしによれば発音は一緒になっちゃうんだけどね)。Valle Aurelia駅で地下鉄から国鉄に乗り換えると、
その電車に既に乗ってきていたひとみちゃんと合流。
満員なので、
他の乗客の反感を買いつつ席を取っておいてくれた彼女のおかげで
あさちんを含め3人揃って座ることができました。
わたしは仕事のせいで食べ損ねた昼食、サンドイッチを2つ食べます。
少し郊外に向けて走っただけで
青々とした初春の緑の草原が広がる景色を眺めながら、
わたしたちは草加煎餅やドラえもんラムネを食べて
おしゃべりにふけるのでした。
電車は1時間半でViterbo Porta Fiorentina駅に到着します。
ここで中距離バスに乗り換え、マルタへと向かいました。
1日に数本しかないバスですが、
乗ってしまえば30分ほどで到着します。
まっすぐな道路とはいえ、
がんがんとばす典型的なイタリアの運転手。
景色はオリーヴの木や羊の群れ、一面に広がる野っ原です。
天気は少し悪いけれど、この週末の旅が楽しみになってきました。
マルタはイタリアで5番目に大きな湖、ボルセーナ湖のほとりにある
人口約3500人の小さな街です。
ボルセーナ湖は、火山の噴火によってできた湖としては
ヨーロッパで一番大きいらしいです。
一角には漁師さんたちの住む区域もあります。
こんな小さな街では東洋人の女の子が3人も歩いていれば、
注目の的です。
特にお年寄りたちはわたしたちを無言で凝視していました。
そんなに長く見つめるなら何か話しかけてくれればいいのに…
くらいの勢いで見つめます。
特にわたしたちは夕方、
トイレ用にと、ワイン大瓶3本、小瓶2本、バケツ1杯の水を
広場の噴水で汲んでいましたからなおさらです。
街中の噂になっていたことでしょう。
マルタの住民たちは、湖沿いの
たった500メートルくらいの道を散歩するのが習慣です。
わたしたちもそれをやってみました。
すれ違うのは家族、友人同士、恋人同士。
腕を組んだりしながらこの短い距離を行ったり来たりします。
人間観察もおもしろいのです。
それから古い街並みの残る辺りを散策しました。
1260年にローマ法王ウルバヌス4世が造らせた砦が残っています。
家々は凝灰岩でできており、中世にタイムスリップしたようです。
人が住んでいるのにとてもひっそりしています。
街の時計台やそこから見える湖と街とを眺めていました。
夕食は湖沿いに並ぶレストランのうちの一軒へ。
ここの街は流通経路の関係で、
湖の魚だけではなく海の幸も手に入るらしく、
メニューのほとんどが海のものでした。
海の幸のフェットゥッチーネパスタがとてもおいしかったです。
パスタはもちろん手打ちです。
結局わたしは食べ物に、より魅力を感じてしまうのね…。