はっと起きて時計を見たら、朝の7時。
目覚ましが鳴ったのを覚えています。
覚えてはいるんです。しかし…。
いくらこの目覚まし時計が20分進んでいるとしても、
6時45分のローマ・テルミニ駅発の列車には間に合いません。
どうしてわたしは前日に6時45分の電車を
ネット予約なんかしてしまったんだろう。
阿呆です。
自分の阿呆さに呆然とする日曜の朝。
ネットで変更を試みましたが、
基本運賃で購入してしまったため変更がきかず、
駅で直接戦うことにしました。8時過ぎテルミニ駅到着。
窓口のおじさんの非情なお言葉、
「あーコレ、1時間以上過ぎてるね、もうダメ」。
そうなのです。
1時間以内ならいくらかの手数料で変更可能だったのです。
それがわたしのトロさのせいで
ボローニャ駅までの乗車券59ユーロはドブに捨てることに…。
本当に阿呆なわたし。
勉強代です。
もう二度と電車の切符をあらかじめ買うことはすまいと心に誓った日曜の朝。
駅のホームでは偶然モシモシちゃんに出会い、
「マミちゃん乗り遅れるよ」と言ってもらえたおかげで、
無事にわたしのエミリア・ロマーニャ州への旅が始まりました。
えへ。
ユーロスター、ミラノ行きにボローニャまで乗ります。
トローリーを棚に上げようとすると、向かいの男性、
当たり前のようにすぐに手を貸してくれます。
こういうところは日本、見習うべきだなー。
そして乗車券調べに来た車掌。
イタリア国鉄に珍しく若手(同年代か年下かも)イケメン。
切符受け取って、鋏入れて、ハイ、
切符をわざわざわたしの方に(上下がきちんとわたしの向きになるように)
ひっくり返してから戻してくれました。
おおっ。
日本留学経験アリですか?お母様日本人ですか?というほどの
対応のきめ細かさ。
見れば少なくとも周りの乗客には全員にやっているから、
こういう人なんだ。惚れますね。
もうこれだけでこの電車に乗ってよかったーと幸せな気分になりました。
さて、ボローニャ駅でピアチェンツァ行きのローカル線に乗り継ぎ。
その先もフィデンツァ駅で乗り継いで
ローマから約4時間半かけてサルソマッジョーレ・テルメ駅に到着です。
FacebookやTwitter、mixiなどで
わたしの近況をご存知の方にはしつこくなりますが、
わたしは温泉で有名なこの地に、
ピザ世界選手権(今年はオリンピックの年でもあります!)の
日本チームの応援に来たのでした。
大会は月曜以降。
わたしの応援する日本人参加メンバー(日本チームも複数存在)たちは
この日の夜に日本から到着します。
一足先に着いたわたしは、先にホテルにチェックインをしました。
駅からはのんびりした緑一杯の公園を横切って徒歩約15分。
トローリーが壊れてしまったので大変な思いをして引きずってきましたが、
近くて良かったー。
やっとの思いで到着したのがグラン・ホテル・レジーナです。
去年も来る予定でしたから(アイスランドの火山噴火の影響で
日本からみんなが来られなくなり、わたしも不参加でした)、
ずっとメールでやり取りをしていたパオラは
「チャオ」とまるで前からの知り合いのよう。
このホテルはかつて貴族の屋敷であったことがよく分かる豪勢な内装です。
100年前くらいからホテルになったそうです。
わたしの部屋は広場に面しています。
ホテル勤務の者にとってホテルに泊まるのはどれほど楽しいことか!
さて、落ち着く暇もなくパルマ観光へ向かいます。
サルソマッジョーレ・テルメからパルマへは電車で約30分。
ローマから来る途中にも実は通過してきた駅です。
日曜日の14時半、駅の窓口はもちろんやっていないし、
切符を買う店もなく、券売機も壊れている、どうしよう~とやっているうちに
電車を一本乗り過ごしました。また…。
次は一時間後。
近所のおじいさんがたむろしているBARで
オレンジジュースを飲みつつ本を読んで時間を潰しました。
しかし、ここの方言、分からん…。
少し早目に駅構内に入ると、窓口が開いていたので、
列に並んで往復で切符を買うことにしました。
この窓口のお兄さんが、優しい!
めちゃくちゃ優しい!いちいち優しい!
やっぱり北の人は違うなー。
親切に帰りの時刻表までプリントアウトして渡してくれました。
パルマは日本でもパルメザンチーズやパルマハムの名称などで
おなじみです。
その通り、チーズやハムで有名な町なのです。
サッカーのナカタもここのチームにいたことがあると思います。
そんなに大きな町ではありませんが、素敵な大聖堂、
洗礼堂、
のんびりした広場があって、とても住みやすそう。
それにサルソマッジョーレ・テルメもここも
ウ○コがひとっつも道端に落ちていません!
何て素敵なところなの!散策が楽しいです。
ジェラートも食べます。
薔薇の形にしてくれます。
パルマでは二軒でジェラートを食べましたが、どちらでも何も言わずに
薔薇を作ってくれました。
流行しているのかしら。
19時過ぎのサルソマッジョーレ・テルメ行き
直通最終列車に乗ります。
実はこのあと20時半にもフィデンツァ乗継ぎならあるのですが、
例の親切なお兄さんが
「接続が上手くいかない、ってこともあるから
念のため直通で帰ってきなさいな」とすすめてくれたので、
その通りにしたのです。
だからパルマで生ハムは食べられませんでした。
くすん。いいのいいの。
これ読むから。
駅からホテルに向かって歩いていたら、
ちょうどわたしの応援するチームの飛行機が
ミラノに到着したとの連絡があり、
1時間半ほど待っていたら彼らがホテルに着きました。
はじめまして~(ではない方もいます)。
夕飯に出かけます。
その様子はメンバーお2人のブログをご覧下さい。
豆腐を注文したのはわたしでっす
(パンナコッタのソース無しが好きなんです)。
SASA姐さんのブログ
t2cosmo様のブログ
初めてのエミリア・ロマーニャは最高だにゃ。