NOVELS ROOM

ただいまー・・・あー疲れた。
そんなに疲れたなら、フランシスとミジョル呼べばよかっただろ？
呼ぼうと思ったさ！！
でも・・・悪いかなって思って・・・。
こうちゃん優しい！
こうちゃん優しい！
ち、違うよ！
休暇与えたのは僕だし、与えたからにはその分頑張ろうって思っただけだよ。
あと「こうちゃん」って言うな！！
もう、素直じゃないんだからこうちゃんは～！
クロアまで・・・。
とにかく、こっちは書類整理終わったから、ちゃんと休まないと厳しいぞ？
じゃ、お言葉に甘えて僕は寝るよ、おやすみ。
はい、おやすみ・・・
ん、ちょっと待って。
何だよ。
帰ってくるみたいだね、あの二人・・・ほら、あれ！
あ、ホントだ。
ただいま！
ただいま、リースちゃん！
おかえり。長いお墓参りだったね。
待たせてごめんね。
別に待ってなんかないし。
その言い方はまるで待ってたかのようだね！
違うってば！！　もう！　僕は疲れてるから寝るからね！！！
あらら・・・。
相当お疲れのようだったね。
まぁ、お前らも休んでおけよ。
それは遠慮しておくわ。
僕らはこれから、任務に出向くために若干トレーニングをしてくるよ。
トレーニングというか、組み手よね？
そんなところだ。
そうか、ダウンしない程度にやっとけよ？
わかってるわよ！
さ、行きましょ、フランシス！
オッケー！
・・・はぁ、若いっていいね・・・。
お前が言う事じゃないと思うが・・・。



さぁ！　どこからでもかかっておいで、ミジョル！
えぇ！　行くわよぉおおお！！

お父様、お母様・・・
アタシは今とても幸せです。
第一部隊だから、任務の数はとても多くて大変だけど、
それでも何とか、楽しくやっています。

おっと！　さすが接近戦が得意なだけはあるね！
あなただって、遠距離が得意なのに、アタシの攻撃をうまく受け流してるじゃない！

アタシが幼い頃に、
お母様があんなに追い込まれていた事は、
正直驚きました。
お母様・・・ましてやお父様も何も話さず、
ただ、アタシに愛を注いでくれていたから。

でも、これは受け流せるかしら？　えい！
うわ！　あぶな！
危うく当たるとこr・・・痛っ！
　フフ！　油断は禁物よ！

でも、追い込まれていた事に気が付けなくて、ごめんなさい。
幼かったといえど、毎日辛い日々を送っていた事ぐらい、
分かっていなきゃいけなかったのに。
そうすれば、少しはお母様の心を癒せたのかもしれないのに・・・。

スピードも全然衰えてないって事か、やられたね！
当然よ！　アタシのスピードは誰にも負けない自信があるんだから！

本当に・・・ごめんなさい・・・お母様・・・。



（責任を感じなくていいのよ、ミジョル・・・）

え？
どうしたんだい？
フランシス、今、何か言ったかしら？
僕は何も言ってないけど・・・？
そう・・・誰かの声が聞こえた気がするんだけど・・・
・・・・・・
きっと・・・気のせいよね・・・

でも、お父様、お母様！
色々あったけど・・・
これからもアタシは頑張るから、

　見守っててね！
え？　何？

ミジョル：うぅん、何でもない！

★――完――