|
テーマ:アニメ!!(3878)
カテゴリ:鉄道
僕が毎日利用している西武鉄道。
全国的にはプロ野球の球団を持っていることで知られていますが、 それ以外ではあんまり特色はありません。 (アイスホッケーも有名でしたけど、今は空中分解してしまいました) たまーにテレビドラマや映画でロケに使われますが、 むしろロケでよく使われる私鉄は、 今は京王線、昔は小田急線が定番。 東急は流通業で全国レベルで名が知れているし、 京急は全国からの国内便が集散する羽田空港でお世話になるし、 東武鉄道は東京スカイツリーの施工者だし、 京成線は成田空港のアクセスで有名だし、 それぞれ特色がある私鉄が多い中、西武線に限っては地味なんです。 ところが西武線にもプロ野球以外に誇れる特色があります。 しかも現代日本の文化を象徴するもの。 それは何かというと……。 漫画家やアニメーションが育った沿線を走っていることです。 たとえば、少年漫画の黎明期に当時の若手漫画家が集ったといわれる 「トキワ荘」というアパート。 手塚治虫、赤塚不二夫、藤子不二雄、石ノ森章太郎、つのだじろう という、そうそうたるメンバーが出入りしていました。
現存はしていないようですが、 このトキワ荘があったのは、西武池袋線で始発の池袋駅から1つ目、 「椎名町(しいなまち)」という駅が最寄り。 さらに池袋線に乗り続けると、電車は練馬区に入り、 それまでビルや家だけが続いていた沿線風景に 林や畑がチラホラと現れだすと、「大泉学園」という駅。 ここには以前からずっと、 「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」を代表作に持つ松本零士氏が 住まわれています。 なので、大泉学園駅の電車発車メロディは 「銀河鉄道999」のテーマ曲をアレンジしたもの。 さらに下って、所沢、西武球場前、そして新宿線の東村山周辺。 このあたりは、映画「となりのトトロ」のモチーフとなったエリアです。 映画の中で、 入院中のお母さんのお見舞いの帰り、 妹のメイをおぶったサツキがバスを待っていて 大トトロに遭遇する場面がありますが、 この時、サツキとメイが乗った路線バスのボディカラーは、西武バスそのもの。 また、物語の終盤でメイが行方不明になり、 ひょっとしたら溜池に落ちたのかもしれない、ということで 村を挙げて捜索しているところに、 2~3両編成の小さな電車が池の向こうを走っていくのですが、 これは、西武遊園地へ向かう西武多摩湖線が題材と思われます。 さらに西武新宿線に目を移すと、 高田馬場から各停で約15分ほどの、 各停しか停まらない「上井草」という小さな駅があるのですが、 この駅はアニメーション会社・サンライズの最寄り駅。 同社の代表作は、何と言っても「機動戦士ガンダム」です。 なので、この駅の電車発車メロディは、ガンダムの主題歌。 そして今、同社のアニメ作品で売れセンなのが テレビ東京系列で放映中の「ケロロ軍曹」 なのでありますっ!(と、ケロロ軍曹風な言い回し(笑)) そういうご縁で、最近、西武鉄道は ケロロ軍曹をアレンジしたマナー広告用のアニキャラを サンライズ社に作ってもらいました。 さっそく今、車内のつり広告として掲出中です。 「マンガ」という日本語が、世界中でそのまま発せられるご時世。 その日本文化の象徴を育んだのが西武沿線、とまで書いてしまうと 多少こじつけた感もあるストーリーですが、 今、西武鉄道は「アニメーション・漫画路線でアピールしていこう」 と気を吐いています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[鉄道] カテゴリの最新記事
|
|